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言葉をお金にする矛盾。【気ままな一人語り01/僕の仮説73】

■お金稼ぎには合理性が不可欠

2回、本は評価を受ける。

たとえば、雑誌。買うかどうかが1回目。購入後に目を通し、お金を支払う価値があったかどうかを査定するのが2回目。

合格すると、次にチャンスをもらえる。

編集者の目標が後者なのは言うまでもないが、実際はそこに到達できない人は多い。当然、顧客満足度を高めるには、いくつかの工程を踏む。その理解には読者心理を追うわけだが、想像しえない人もいる。

具体的に心理描写してみよう。

「お金を出してもよさそうだな」
①読者が興味を持った

★お金と雑誌を交換して受け取った

③雑誌を読み進める

④最後まで、読み終えた

「お金を支払う価値があったかな?」
★心の中で満足度を評価した

最終段階で満足に達していたらリピートにつながり、悪ければ2度目のチャンスはあまり期待できない。もちろん、これらの間にはそれぞれ評価のグラデーションが存在する。この項目でも、読者の心理工程が実は細かいことを把握できる。

ここを認識できると編集者の雑誌づくり能力は格段に上がる。

それは読者がたどる心理工程にそれぞれ仕掛けを用意し、心を刺激できるから。購買意欲を湧き立てることができない編集者は売れない。単純だが、購入前後に『読者心理のストーリーを作成することが苦手』な編集者だろう。

たとえば、編集者目線で読者の心理工程を項目立てする。

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