コーチが言葉をかけるのは「本気の挑戦」「自ら考えて行動した」ときだけで十分である。【筆者の思考整理帳07/僕の仮説41】
ジュニア指導で何が大切か?
クラブの指導で何が大切か?
呪文のように唱える日々を過ごすなか、ライターとしてできることを10年近く繰り返していて見えてきたことがある。そのキッカケを与えてくれたのは、先月開催した「試合分析セミナー」だった。
まさか、こんなところにコロコロと転がっているとは思いもしなかった。
自らが講師を務め、開催した初めてのセミナー。プライベートではジュニアサッカーについて話すことはあっても、私が取材を受けることはないし、講師として人前で質疑応答することもほとんどない。
だから、人前で仕事としてさまざまなことを考えながらしゃべることはなかった。ただ、人は本番でこそ本心や本意が滲み出てくることは多い。むしろライターとして私はそれを引き出し続けてきたから、そのことがよくわかる。私の探していたものは、セミナー参加者によって引き出された。
ジュニアの指導は正解か不正解かが重要ではない。
もちろん、ある程度は正しいことを子どもに指導する必要はあるが、結局は「選手がどう解釈して、どう自分の中に取り込むか」なので100%コーチの思い通りになることはない。それを前提に「指導とは何か?」を考えなければならない。
そうすると、コーチが選手に対して示すべきは正解ではなく、気持ちと考えだと気づかされた。
どれだけ自分が目の前の練習、子どもの将来を具体的に考え、全力で指導に向き合っているか。そのことが選手に伝わるから、「子どもは自分のことに真剣に向き合い、コーチが伝えたことを何倍にも表現しよう」と努力を重ねる。たとえ、コーチの言っていたことが多少間違っていたとしても、その後、自力で修正したり解決したりできればいい。結果、自分のケツは自分で拭くのが人生なのだ。
別に投げやりに言っているのではない。
逆に問いたいのだが、この世に完璧な育成をしているコーチが、正解だと確信をもって指導しているコーチが存在するのだろうか?
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