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「僕の仮説を公開します」は何が読めるのか?

ジュニアサッカーマガジン「僕の仮説を公開します」を始めようと思った目的は、主に3つある。

1.クラブ経営のアイディアを共有する
2.選手の発育発達に応じた指導を広める
3.取材で得た知見を広く活用してもらう

新聞も、テレビも、サッカー専門メディアも、取材対象にジュニアサッカーを選ぶ優先順位は低い。知る限り、ジュニアサッカーを長く幅広く取材している人は数えるほどしかいない。5年以上、主要な全国大会の現場に行っているが、記者もカメラマンも減っているのが現状だ。

ただ、私はジュニアサッカーにこそ多くの発見があると思う。

なぜなら日本サッカーの抱える「いま」の課題と成長が、すべてジュニア年代に顕在化するからだ。代表戦が終わると、さまざまな人が課題を指摘する。私の感覚からすると、その課題はジュニア年代の試合で起こっている現象でしかない。そして、代表の成長を具体的に発言している人は少ないが、良くなっていることも確実にある。それはジュニア年代のコーチが努力を続けているからだ。

【U-12の主な全国大会】
4〜5月
・ダノンネーションズカップ
・チビリンピック
8月
・バーモントカップ
・ジュニアサッカーワールドチャレンジ
12月
・全日本U-12サッカー選手権大会

年間を通じてU-12の全国大会を追っていると「選手がどう成長していくのか」「コーチがどんなチャレンジをしているのか」が手に取るようにわかる。毎年、これらの全国大会に春、夏、冬とすべて絡んでくるクラブが数チームだけ出てくる。そのチームがどんな過程を経て成長しているのかを見るとわかる。それがジュニア専門ライターの醍醐味でもある。

また、この年代の大会には、世界的に有名な数多くの名門クラブが招待される。私がこの年代を対象にしているのも、ここに理由がある。ジュニアとはいえ、直接名門クラブのコーチに話を聞けるのは貴重な財産だ。それをどう日本サッカーに還元していくかも、私はやりがいの一つに感じている。

しかし、残念ながらジュニアサッカーの記事を書ける場所は少ない。

サッカーメディアやスポーツメディアに企画を売り込むが、やはり取り上げてもらうのが難しいことも多い。ただ表に出さないと、現場のコーチに役立ててもらえない。だから、noteの仕組みを利用し、サブスクリプション(定期購読)サービスとして配信していくことを決めた。次の内容が主なコンテンツだが、現段階での話だ。読者の要望次第で増やしていきたいとも思う。

【コンテンツ】
1.クラブ経営について思う仮説
(レギュラー)
2.年代別指導について思う仮説
(レギュラー)
3.僕の仮説をどう思いますか?
(連載)
4.この仮説、他のスポーツはどう?
(連載)
5.「知りたい」のおすそわけ
(不定期)
6.僕が「いま」感じること … etc.
(無料公開)

1と2はタイトルままで、私の考える仮説を紹介する。書籍制作で得た知識や取材経験と自分なりに調べた資料をもとに記事を書く。3は「その仮説を現場のサッカーコーチがどう思うか?」を聞いてみる企画だ。現段階で協力してくれるのは元プロサッカー選手で、現在はスクール事業を展開する新井健二さん。今後、協力者は増やしていく予定だ。

4は「僕の仮説」を他のスポーツに応用できないかと考案した企画だ。例えば、ジョゼップ・グアルディオラら多くの名コーチはフットサル、ハンドボール、バスケットボールなど他のスポーツからヒントを得て、サッカー指導に生かしている。その理由は、共通点や類似点があるからだ。サッカーが「チーム同士が一つのボールを奪い合い、互いのゴールを狙い合う」スポーツだとすると、サッカーの仮説は他のスポーツにも生きるのではないかと、企画を持ちかけた。そこで協力してくれることになったのが、女子ハンドボールクラブ「三重バイオレットアイリス」のチームマネージャー櫛田亮介さんだ。現在はコーチをしており、海外でのプレー経験もある。

5は、各分野の専門家(フィジカルコーチ/治療家/メンタルコーチ/脳科学者/医者など)のインタビュー、過去取材した専門家の言葉を再編した記事の発信を予定している。6は、たまに自分自身がその時々で思った雑感を綴っていく。

【現段階の協力者】
フライハイサッカースクール
新井健二さん(@kenji_arai
https://www.ss-flyhigh.com/

女子ハンドボール
三重バイオレットアイリス
櫛田亮介さん(@KushidaRyosuke
http://www.sawanbozu.com/

写真提供
佐藤博之さん(@gajigajiro
※大宮アルディージャ、アンダー代表、ユース年代などのサッカーを撮影しているプロカメラマン

まだ名前を公開できないが、大学教授やメンタルコーチなどを含め、何人かには協力者として前向きな返事もいただいている。今後は他のスポーツコーチ、多様な専門家へと参加者を募っていく予定だ。もちろんジュニアサッカーが主軸だが、私はジュニアスポーツと広くとらえている。どのスポーツもジュニアが土台であることに変わりはない。それが発展すれば、結果的にサッカーの発展にも返ってくる。

このnoteを通した活動の思いは、「少しでも子どものスポーツ環境を良くしていきたい」こと。

テーマをサッカー指導だけにしぼらなかったのも、クラブの経営と指導はわけることができないからだ。クラブの哲学が指導に反映されなければ、地域に根づくことはできない。サッカーは技術と戦術、戦術と社会性、社会性とメンタルとフィジカル、フィジカルと技術など複数の要素が絡み合ってプレーが成り立つが、クラブのあり方も経営と指導は両輪で回る。

街クラブは、地域に根づく一本の木だとイメージしている。

その木が地域を豊かにしている。その木が太く高く、たくさんの枝葉で包まれていたほうが地域は豊かだし、街も潤う。枝葉が選手とお母さんお父さん、それらに水や栄養を与える土が代表やコーチだ。ようするに、クラブの運営に関わるコーチ陣が肥沃でなければ、力強く根っこは張れない。みんなが支え合い、つながりあってその地に根づき、それが地域の一部として街を豊かに作っていくものなのだ。

私は豊かな地域づくりのお手伝いができたらと思っている。

木之下潤
「ジュニアサッカーを応援しよう!」特集担当中!

【定期購読マガジン 概要】
題名:ジュニアサッカー
  「僕の仮説を公開します」
金額:1100円
  (個別販売=1本440円)
更新:月4回(毎週木曜予定)
対象:地域に根づく街クラブを作りたい代表者/発育発達に応じた指導を知りたいコーチ/ジュニアサッカーに興味がある全員(笑顔)/その他、サッカーを構造的に体系的に知りたいサッカーファン
【サービス】
定期購読者はオンラインサロン「僕の仮説を公開します」のFacebookページに招待します。「僕の仮説」の理念に共感する仲間たちとの意見交換、木之下に聞いてみたい質問などを気軽に行ってもらい、自らの「仮説」のアップデートに役立ててもらえる場を作っていきたいと思っています。不定期になりますが、ここでしか見られないインタビュー動画や、僕が思ったことを話した音声をラジオとして公開していこうとも考えています。オンラインサロン上でしか受け取れないサービスを展開していく予定です。

#ジュニアサッカーマガジン
#僕の仮説を公開します

「僕の仮説を公開します」は2020年1月より有料になります。もし有益だと感じていただけたらサポートいただけますと幸いです。取材活動費をはじめ、企画実施費など大切に使わせていただきます。本当にありがとうございます。