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あなたが持っている指導の教科書は本当に目の前の選手に合っているか?【筆者の思考整理帳15/僕の仮説56】

■その常識は本当に合っているのか?

共同幻想から脱却。

これが自分の最近の課題だ。共同幻想とは何か? 国家、会社…複数の人間が「こうだ」と思い込んでいる幻想。例えば、世界経済は紙幣によって成り立っている。多くがそう思っているが、お金が価値を持たない生活を送る人々もいる。

確かに大勢の人間が常識、ルール、決まりごとだと、何の疑念も抱かずに過ごしているから世の中はそれで動いている。しかし、違う側面からのぞくと、その中で生活をしている人々はそれに縛られている側面を持つ。

お金がないと生活できない。
塾に通わないと学力は伸びない。
練習しないとうまくならない…etc

果たして、こういった考えは本当だろうか。例えば、自給自足プラスαで暮らしていけないのだろうか。YouTubeを駆使して勉強できないのか。遊びながらプレーの上達できないのだろうか。そんなことを考えたりする。

みんな「こうしなければならない」と固定観念に囚われている気がする。

この原因を作ったのはメディアにも責任があり、きっと私もその一旦を担いでいるのだろうが、だからこそこのWEBマガジンではプレーに関する内容をもっと違う角度から捉えて情報発信している。

ちょっと難しく言えば、「サッカーで上を目指す」というアルゴリズムの中に入らないスローメディアの在り方を目指している。

例えば、海と山はつながっている。何それ? そう思う人がいるだろうが、海の幸は山の栄養分を豊富に得るほどおいしく育つ。雨が降ると山頂から土壌を伝わり、ミネラル分を豊富に含んだ水が川を流れ、海と合流する。

そういう場所で育った海の幸は栄養をたっぷりと吸収している。さらに、その海の幸を食べた動植物が山の栄養分として自然に返すことを行ってくれます。きっとそれぞれが支え合う環境、循環とはそういうものではないだろうか。

私は、地域のサッカークラブの成り立ちがこれと同じ原理だと思っている。

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■育てるではなく、育つ環境が大事なのでは?

大極的な物事の見方なので、局地的に見ていけば結局オンライン上でうたわれているようなことにたどり着くと考える人も多いだろう。しかし、私は少し違った捉え方をしている。ほとんどの人の考え方は「子どもを育てる」つまり、「選手がプレーできるように身につけさせる」モノだ。

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