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僕の仮説「ジュニアサッカークラブの作り方」

地域に根づいた経営ができる街クラブを増やしたい。これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。「コーチ育成」を目的とする記事と「地域との関係づくりによる街クラブ経営…
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2020年9月の記事一覧

コーチの品格を身につけるには、現場で経験を積んで認知力を養う必要がある。【筆者の思考整理帳06/僕の仮説36】

9月19日、約半年ぶりに現場取材を再開した。 初日は横浜の学童野球の試合だったが、子どもたちの声、コーチのアドバイス、お母さんお父さんの声援が耳を通り過ぎ、頭から全身に回るとあらためて「現場に帰ってきたんだ」と実感が湧いた。翌日はジュニアサッカーの全国大会の予選会場に足を運んだ。野球と違い、サッカーの試合は選手が動いている。取材を自粛していた期間中も仕事としてサッカーの試合は見続けてはいたが、ピッチレベル(≒目線)で試合の流れ、チーム全体、個々を捉えて分析するのは、やはりハ

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「試合出場」という個人への報酬を全選手にきちんと与えているだろうか?【個とチームの関係06/僕の仮説35】

子どもの成長をコーチが促すには、意欲を刺激して「うまくなりたい」「負けたくない」などの気持ちをうまくコントロールし、意識してマネジメントすることが求められる。 サッカーはチームスポーツだから、試合では基本的にチーム全体に、練習では個人やグループに対して「意欲を揺さぶる」ような練習メニューや言葉かけをしながら成長にアプローチを行う。特にまだ選手として未完成の育成年代では大切なことだ。 ただ、人の意欲に対して「どのようにアプローチしたらいいのか?」が問題である。 たとえば、

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コーチが個人に対して、チームに対して意欲をマネジメントできているか?【個とチームの関係05/僕の仮説34】

ジュニアコーチにとって、いや日本スポーツ全体において「大人の理解」という曖昧な意思疎通が最も厄介な存在だ。 多くの街クラブがそれぞれのコーチのスタンドプレーによって成り立つジュニアサッカーでは、日本社会が独自に築いた「暗黙知」による共通理解(透明性の低いルールや忖度など)こそ最大の敵とも言える。この存在のせいでたくさんのコーチが知らないことを知らないとは言えず、知ったかぶりをし、多くの場合、大人の成長を妨げている。それは結果として子どもの成長をも阻害している さらに、この

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クラブはチームにも選手にも目に見える報酬、見えない報酬を与えなければならない。【個とチームの関係04/僕の仮説33】

チームの成長に個人の成長は欠かせない。 これは理に適った理論である。日本のジュニアサッカーでは、まるで「個人とチームが区分けされたような議論」が巻き起こるが、そのような状態に驚きを隠せない。 なぜ区分けするのか? あくまで私見だが、日本のジュニアサッカーで「個人とチームの関係性」を客観的に理解しているコーチは少ないように思う。たとえば、チームが負けると「連帯責任だ」と長いこと説教をしている様子をよく見かける。 その話に耳を傾けていると、次の試合に向けて問題が改善・解決

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チームづくりの前に「個の成長とは、指導とは?」を見つめ直す必要がある。【個とチームの関係03/僕の仮説32】

個の力を高めるには、どんな方法があるだろうか? 私は「自ら努力できる」選手に育成したいと思っており、「個の力を高める方法は2つの軸がある」と考えている。それは内的要因にアプローチする方法と外的要因にアプローチする方法だ。 内的要因とは、選手自身が努力すること。また、外的要因とは、他者のサポートを受けることだ。 【個の力を高める2つのとらえ方】 ①内的要因=努力 ②外的要因=他者のサポート 私たちコーチの指導は外的要因にあたる。しかし、選手の成長度合いを大きく、成長速度

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