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僕の仮説「ジュニアサッカークラブの作り方」

地域に根づいた経営ができる街クラブを増やしたい。これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。「コーチ育成」を目的とする記事と「地域との関係づくりによる街クラブ経営…
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2020年3月の記事一覧

試合直前に16個のマス目を使った守備トレーニングをした意図は? 【発育発達編08/僕の仮説12】

2018年9月、私は4試合限定で4年生の秋季リーグの監督を務めた。 2戦を終え、1勝1敗の戦績は当時の4年生にとって予想もできないポジティブの結果だった。しかも、2戦目は選手たちの力でつかんだ勝利。それは「一人1試合、必ず半分以上は出場する」という条件で、出場メンバーもポジションも全部を自分たちで決めた試合だったからだ。 いくら事前にスカウティングし、「十分に勝てる」相手だと踏んだ試合とはいえ、一人ひとりがきちんと力をつけていなかったら、チームとしても個人としても機能する

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4年生になると試合の決定権をすべて選手に任せてもきちんと勝てる。 【発育発達編07/僕の仮説11】

2018年9月末から開催された4年生の秋季リーグの指揮をしたことがある。 4試合限定だが、監督として「子どもたちの持つ潜在能力」を街クラブのコーチスタッフ、またお母さんお父さんに見せるため、20年ぶりに公式戦のベンチに座った。目的は「選手全員に自信をつけさせるため」である。 秋季リーグは全8試合が行われ、1日2試合の日程で組まれていた。アドバイザーを務める街クラブの4年生は、当時16名以下だったため、私の中では「一人1試合半分以上の出場」は義務であり、1試合目に後半から出

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ある街クラブの小学校4年生に試した「視覚」と「聴覚」を使った指導。 【発育発達編06/僕の仮説10】

昨年、ある街クラブの小学校4年生を対象に約半年間、月1〜2回のペースで会話を重視した指導を実験した。私が確かめたかったのは、子どもの発育発達に欠かせない「視覚」と「聴覚」を活用したサッカー指導だ。ヨーロッパや南米では当たり前に行われていることなので新しいことではないが、日本のジュニアではそれが効果的に取り入れられていない。 視覚=ピッチ上の情報を正しく認識する 聴覚=言葉を介して戦術を理解、共有する 最初の3か月は会話能力を高めるために問答を繰り返し、まずは子どもの「聞く

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小学校3・4年生までに「質問する→答える」価値観を身につける。 【発育発達編05/僕の仮説09】

出版界で働き、一番の収穫は「質問する→答える」価値観を植えつけられたことだ。 特に20代と若い頃に雑誌制作にたずさわり、このことを鍛えられたことがその後の人生を決めた。タイトルをつける。本文を書く。写真を置く。ページに関わるすべてに「なぜそうしたのか?」と呪文のように問わ続ける。一つでも答えられなければ「紙クズを作っているのか」と言われ、CAPの字数に至る細部にまで常に理由を求められた。いま振り返ると、この「質問→答え」の千本ノックを逃げることなく、真正面から受け止めたこと

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