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「関東多胎ネット」クラファンスタート!「すべての人にやさしい社会へ」という想いを、みんなで応援しませんか?


こんにちは、多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

令和3年度の国・東京都の多胎児家庭支援制度が明らかになってきたこの頃。私は議員さん・自治体職員さん向けに勉強会を頻回に行っています。


その中でも先日行った勉強会は、当事者である、双子のママパパ向けのもの。

実はこの勉強会、「関東多胎ネット」という、最近生まれたばかりの団体が主催してくれました。

●「関東多胎ネット」とは

「多胎ネット」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、多胎の妊娠・出産・育児を、多胎家庭の当事者、研究者、医療、保健、福祉、行政、教育・保育・子育て支援者などが 連携して支援するための、ゆるやかなネットワークのことを指します。

岐阜の「ぎふ多胎ネット」、多摩の「多摩多胎ネット」などが有名ですが、今回誕生した「関東多胎ネット」は東京都内の多胎サークルの代表者を中心として2019年11月にその活動をスタートさせました。

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●代表の水野かおりさんにインタビュー!団体設立にこめた想いとは

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市倉:水野さんは現在、3歳の双子を育てていらっしゃるんですよね。お子さんもまだまだ小さくて育児に手一杯だと思うのですが、なぜ「多胎ネット」を作ろうと思われたのでしょうか。

水野さん:私も他の多くの多胎児家庭のママと同じで、妊娠中の長期入院、35週での早産、未熟児二人の育児に奮闘しました。

眠い。つらい。泣きたい。

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限界ギリギリの育児をする中、心の支えとなったのは妊娠中に知り合った双子ママの友達でした。同じ経験をしているからこそ分かり合える。弱音を吐ける。そんな場所を私も作りたいと強く思ったんです。


市倉:ご自身の辛さが救われた経験から、同じように「救われる」場所を作りたいと思われたのですね。地域でのサークル運営だけでも大変だったと思いますが、もう一歩踏み込んだ「サークル同士の横連携」を目指したのはなぜでしょうか。

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水野さん:わたしたちサークルの代表者は、多胎児家庭の笑顔が増えるよう、各地域で活動してきました。しかし、各サークル単位でできる支援の限界、難しさも実感しました。例えば、多胎育児経験者が行うピアサポート活動。サポーターとしてのスキルや心得を学ぶ養成講座、活動後のフォローアップ、関連機関との連携などが必要で、サークルとして全てを行うことが難しいのが現状です。

そこで多胎ネットとして行政・医療・福祉など各機関を巻き込んだ、支援の提供を目指そうと考えプロジェクトを始めました。

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市倉:関東多胎ネットのメンバーにはどういったかたがいらっしゃるんですか?

水野さん:保健師、看護師、保育士、臨床心理士、公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士、キャリアコンサルタントなど様々なスキル・知識・バックグランドを持っています。イベント運営、広報、書類実務など色々な作業がありますが、みんなで手分けをして立ち上げまでこぎつけました。

市倉:みなさん全員がまだ小さい双子・三つ子を育てている中で活動を立ち上げられているんですね。

水野さん:はい。やりたいことはたくさんありますが、4つの活動(ピアサポート事業 /ファミリー講座/ 交流会/ サークル支援 )をメインにしています。

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市倉:活動の中で見えてきている課題はありますか?

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(↑オンラインでの勉強会の要す。子どもを寝かしつけた21時台からスタート)

水野さん:広域団体のため応募できる助成金等が少なく、活動にかかる費用獲得が難しいことですね、、、地域に根付き、継続して多胎支援ができる基盤づくりが必要だと考えています。

市倉:それで今回、クラウドファンディングに挑戦されるんですね。

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水野さん:はい。まずは設備を整えこの団体を動かしていくための法人設立・運営費用。そして、スタッフが長く安心して活動できるよう、人件費がきちんと払われる組織にしたいです。また、少しでも多くの多胎児を育てる家庭に認知され、必要な方に支援が届くよう、広報費が必要です。

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私達は、多胎児家庭を特別扱いしてほしいわけではありません。一人っ子でも年子でも多子でも、スペシャルニーズのある子供でも、みんなが健やかに育って欲しい。みんなが育児しやすい社会になってほしい。そんな社会に一歩近づけるための私達の挑戦を、多くの方に応援いただきたいと思っていまます。

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市倉:水野さん、ありがとうございました!


●「このままにしておけない!」そんな彼女たちの挑戦を、ぜひ応援してください

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いま目の前の育児に奮闘しながらも、社会の無理解に傷つきながらも、「だったらこれはこのままにしておけないよね」と立ち上がって活動をしている彼女たちの気持ち。

それは、私が一年半前に幼馴染の友人の双子育児を見て愕然として「これ、このままにしちゃだめでしょ」と思ったあの時の気持ちと同じです。

これを読んでいるみなさんも、違うシーンで、違うアジェンダで、「これ、おかしいでしょ。」「自分たちの子供が大きくなるまでに変えきゃいけない」と思う事はありませんか?

自分たちの痛みを抱えながら、でも声を挙げて、世の中を少しずつでも変えていこうとする彼女たちの挑戦。

ぜひ、みんなで応援しましょう!





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