【朗報!】ファミサポの説明会・事前面談が、訪問型で実施できる可能性が!!
こんにちは。
多胎育児のサポートを考える会の市倉です。
今月17日に行われた「全国厚生労働関係部局長会議」という会議で、来年度の厚労省予算が発表されました!
(この会議は都道府県、指定都市、中核市の部局長が出席するものなのですが、申し込みすれば一般人も聞けたそうです。生で聞きたかったー・・!!)
多胎児支援に関する厚労省予算については報道もありまして、知っていたのですが、今回まったく初耳だったので驚いたのが、
ファミサポの説明・登録会と事前面談(ファミサポさんとの顔合わせ)を多胎児に関しては訪問型で実施できますよ(訪問型で実施した場合はかかった経費を国と都道府県が補助しますよ)というもの・・・!!
ちっさいので、こちらの資料も!!
”外出困難な家庭の対応の充実(創設) 子どもの預かり前に実施するアドバイザー、提供会員、依頼会員の事前打ち合わせについて、外出することが困難な多胎児や障害児のいる家庭等に、アドバイザー、提供会員が訪問して事前打ち合わせを行った場合の加算を新たに計上している”(ので、積極的にご活用いただくようお願いしたい)
■今までのファミリーサポート事業では出来なかった「多胎児家庭」への支援
今までファミサポサービスを受けるには、多くの自治体で
①定期開催される説明会 兼 登録会に現地参加
②ファミサポ(地域の提供会員)さんとの事前面談(原則、提供会員の自宅)
と2回以上の外出(しかも②は子供と会員さんの顔合わせの要素があるので子供連れ必須)が必要だったわけですが、それが多胎児家庭にとってネックだったわけです。
私が行ったアンケートでも、
●ファミサポなどを登録するのに役所の人が自宅に来て手続きをやってほしい。そこまで行けない。助けて欲しかった。苦しかった。
●ファミサポは、登録するのに何処へ何時に来てくださいはおかしい。本当に支援が必要な人は、それにすら行けないことを分かっていない。もっと登録から利用を簡潔にするべき。
という声が本当~にたくさん上がっていました。
今回の予算計上は、こういった声に答える形で実現されたものだと思います。
こういった「多胎児家庭へのアウトリーチ(訪問型支援)」については、昨年の厚生労働委員会にて山本かなえ議員が本当に熱のこもった質疑をしてくださり、加藤厚労大臣も「前向きに検討する」と答えていたところでした。
※詳しくはこちらのnoteを御覧ください
厚労省の方にお電話でお聞きしたところ、こちらはファミサポを導入している自治体であれば特に国や都への新規の申請は不要で、「訪問型で実施する」と決めて実施してくれればいいそう。
もう、やらない手はない!全国のファミサポの使い勝手が爆上がりなんです!!
■救えたかもしれない命
多胎児ママ・パパにとって、本当に辛い気持ちになるであろう、愛知の三つ子家庭虐待死事件。
報道では、ファミサポの登録に行けなかったことも孤立を深めた一因なのではと指摘されています。
”3人の赤ちゃんを育てる生活は想像以上に過酷で、寝る暇もない毎日だった。市の保健師の訪問を受けた際に相談したところ、子どもを一時的に預けられる「ファミリーサポートセンター」の利用を勧められたが、事前面談に3人の乳児を連れていけず、結果的に利用しなかったという。”
(日経ビジネス「三つ子虐待事件の母親を追い詰めた「男社会」の限界」より引用)
もしそのときにファミサポ利用が叶っていたら。いっとき、育児負担が少しでも軽くなっていたら。
もしかしたら、あの命は失われなかったのかもしれません。
全国の自治体職員の方。
ぜひ、ファミサポを訪問型で実施してください。
それで救われる家庭が、あなたの地域に、必ずいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?