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政治家は私達住民の代弁者なんだと信じさせてくれた人たち。多胎児支援に熱い魂で奔走していたのはこの人達だ!



こんにちは。

多胎児支援のサポートを考える会の市倉です。


東京都の来年度予算に複数の多胎児支援がもりこまれた件について、

今回の投稿では、裏に表に奔走してくださった議員さんをご紹介します。


●松葉多美子さん/栗林のり子さん(都議)

このお二人のご尽力抜きには、今回の事は絶対に実現しませんでした。

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(左が栗林のり子さん/右が松葉多美子さん)


フローレンスの代表の駒崎より橋渡しをしてもらい、このアンケートをお渡しした時、栗林さんは『貴重なアンケートをありがとう』と言ってくださいました。

松葉さんもご一緒に取り組んでくださり、福祉保健局、都市整備局、交通局という都の関連局にアンケートのお渡しと陳情が実現。

12月の都議会でも、公明党の代表質問の中で子育て分野の内容をほぼ多胎児支援についての質問で埋めるなど、本当に力を入れて取り組まれていました。


この二人が、所属する党の『小さな声を聞く力』というキャッチフレーズそのものだな、と思った件がひとつあります。

それは、『新宿区の若松河田駅がエレベーター工事に入り、双子を含むベビーカー利用者が困ってしまう』と件を伝えたときのこと。

双子三つ子を産める設備が整っている「東京女子医科大学病院」「国立国際医療研究センター病院」の最寄り駅である若松河田駅が、1-3月という時期に、エレベーターが一斉に工事に入ってしまう。産後の定期受診のためこの病院に通院する多くの多胎児家庭が本当に困ってしまう、、、という状況でした。

この件を私が当事者からお聞きし、松葉さんと栗林さんにお伝えしたのは12月始め。年末年始のお休みを挟むと、工事までもう一ヶ月足らずというタイミングでした。この時点では、交通局の方はこの事態についてなにかしらの対応をする気はない状況。

ですがこの件を知ったお二人は「それはどうにかしないと」と、工事期間も目前に迫る中、私と交通局の方が話し合う場を作ってくださったり、少しでも多胎児ママパパが助かる方法はないものかと動いてくださったのです。

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(左端が栗林さん。右端が松葉さん。あいだの方々は東京都交通局の方々で、この方達にも本当に感謝申し上げます)

結果、『駅の階段の上り下りにベビーシッターを配置し、ベビーカーから降ろしたお子さんと手をつないだり、だっこなどして移動を補助する』という落とし所を見つけてくださしました。

お二人は、この若松河田駅を利用している多胎児ママパパを直接知っているわけではないんです。そして、東京の特定の駅を使っている、1/100(双子の出生率)の確率の多胎児ママパパは、少数派の少数派。この少数派の困りごとを解決したとて、お二人に大量の票が入るわけでもない。

それでも、当事者の『困った』という声に、どうにか対応できないかとギリギリまで調整くださったのです。


結果、若松河田駅には本当にベビーシッターが配置され、多胎児家庭のみならず、ベビーカーで駅に来て昇り降りに困る多くの親が助かっているとのこと。そのことを松葉さんは、『多胎児に優しい街って、すべての親に優しいんですね、、、』と感想をおっしゃってました。

このときの出来事は、私の『政治家=多数の人のために動く』という固定概念を大きく変えたのでした。


●菅原直志さん(都議)

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この方との出会いは都議会議員として、、というよりは地元の子供向けイベントで偶然お会いした、という、いわばパパ友的な出会いなのですが、、、

この方も、『多胎児支援』という少数派の問題の深さを真剣に受け止めてくださり、ご自身の政党の仲間を集めて、話を聞く場を設けてくださりました。

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最初に多胎児家庭の抱える困難を話した時、菅原さんは『知らなかった自分を恥じました』と言ってくださったんですよね。

『都議会議員』っていう、オイそれとは出来ない特別な仕事してて、なかなかその台詞言える人って少ないと思うんです。それが私には衝撃的で・・

ああ、この人は、都議会議員といえど、ごく普通の感覚をもったままの方なんだなぁと感じました。

地元が近いのでちょこちょこお会いする機会があるのですが、『なおし君顔見に来たよ!!』『おー●●さんありがとう!!』みたいな感じで地域の方と話していて、日野市民との距離が全然議員っぽくない。近所のおじさまかってくらいのフランクな方です。そこが魅力。

若者世代のがん対策や、子どもの貧困や自殺問題、地域の防災対策などに熱く取り組まれてらっしゃいます。



●本目さよさん(台東区議)

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最後に、区議会議員からこの方。

もう、この方なくしては、今回の件は始まりもしませんでした。

最初にお会いした喫茶店で、私の話を熱心にメモを取りながら聞いてくださったことをよく覚えています。

その後、『この件はきっと区だけで解決できることではないから』と都議会に持っていくことをアドバイスくださったり、自分でも予想していないくらいに展開が大きくなって行く中で困惑していく私を心配してくれたり。私の友人が双子育児が本当に辛くて辛くてたまらなくなった時、駆けつけてくれたのです。

議員さんなんだけど、”ママ友”のような人。そんな表現がぴったりな女性です。

自分の区でできることはやる!と、議会の中で、区長相手に魂のこもった質疑をなさったときは、傍聴していて思わず涙がこぼれたほどでした。

(台東区決算特別委員会での本目さん質疑より引用)”多胎児を育てているご家庭は「いま」しんどい思いをしています。毎日が目の前の子育てに精一杯で、だからこそ声も上げる余裕さえない状態です。多胎児家庭に対するサポートを至急増やすべきです。”


(ご本人も気持ちがこもって、泣きそうになるのをこらえながら質問したそう・・・)

彼女のおかけで、台東区の多胎児支援はぐぐっと進みそうな気配。

多胎児だけでなく、子育て支援全般に強いお気持ちを持ってらっしゃるので、台東区の子育て世帯は彼女に期待して間違いなしだと思います・・!!


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今回ご紹介するのは4名の方ですが、本当はもっともっとたくさんの方々に関わってもらっていて、おそらく私が知らないところでも色んなお力添えがあったのだと想像しています。


今回の多胎児支援の件で政治家の方と関わってみて心底思ったのは、議員さんというのは私達住民の代弁者である、ということ。


私には、議員さんというのはテレビの中の人で、遠い世界の住人でした。

なんか私達には想像もつかないような権力でものごと動かしていて、市民の声なんか届くはずもなくて。


でも、本当はそうじゃなくて、私達の気持ちを代弁して、「世の中を少しでも良くしようと思っている方たち」なんですよね。その気持ちがないと、あんな大変なお仕事出来ないだろうなぁと心底思うのです。


みなさんが何か困った時、それが行政の力で変われる類のものなら、地元の議員さんにメールや電話してみてもいいかもしれません。力になってくれる方はきっといるはずです。そういう出会いが、みなさんの元にもあることを祈っています。


日々の活動は、Twitterにて報告しております。






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