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東京都議会の代表質問で、与党2党が「多胎児支援」について取り上げました

こんにちは。多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

都議会では12月より、第4回定例会が行われています。

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12月10日(月)本会議にて「代表質問」が行われました。(「代表質問」は各党の注力課題がもっとも色濃く出るものです。)

その代表質問にて、なんと与党である「都民ファースト」「公明党」の両党が「多胎児家庭に対する支援を強化せよ」というメッセージを都と知事に送りました!!

その会議を生で傍聴してきたので、報告致します。

●都民ファーストの会「多子家庭だけでなく、多胎児家庭にも手厚い援助を!」

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(都民ファーストのTwitterより画像お借りしました)

都民ファーストの会の小山くにひこ都議は、

「都の実施する【ゆりかご東京事業】について、大変評価しており、継続を強く求める。」
「次年度以降は、産前に比べ市区町村の対応にばらつきが多い【産後ケア】の充実や、特に育児負担の大きい多胎児家庭を含め多子家庭への配慮が重要である。一層強化するよう求める。」

と述べられました。

【ゆりかご東京事業】という既存事業について、特に多胎児家庭・多子家庭への支援を強化するよう求めたのです。


●都議会公明党「多胎児支援のために局横断で連携を。特にベビーシッター利用支援を多胎児家庭にも拡充すべき。そして若松河田駅の件を早急に対応せよ!」

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(都議会の録画から画像をお借りしました)

公明党はなんと、子育て支援についての質疑時間がまるまる多胎児支援に使われました。

高倉都議は、

①局横断的に連携を図り、支援策を講じるべき
②現在待機児童対策として活用されているベビーシッター利用支援事業を在宅子育て家庭も利用できるようにすべき
③特に今、早急に対応が求められているのが大江戸線の若松河田駅。周産期母子医療センターへのアクセスが閉ざされる。速やかに都は対策を講じるべきである

ということを、私達のアンケートを引用しながら述べられました。

①の「局横断的に」というのは、例えば都バスなら交通局、ベビーシッターなら福祉保健局、、、と縦割りにやっていないで、連携して総合的な支援をしてほしい、ということ。

②は先日の各会計特別決算でも求めた「現在は待機児童対策に対しての策である”ベビーシッター利用支援事業”を、多胎児家庭も対象にしてください」を再度伝えたもの。

③は、新たに出た、緊急対応が必要な問題です。(※くわしくはこちらの投稿をお読みください)


●都知事の返答は・・・?

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(都議会の録画から画像をお借りしました)

これらの質問に対し、小池知事は

多胎児家庭・多子家庭は負担が大きい。ゆりかご東京事業のさらなる充実を進めていく。
多胎児家庭の育児は、身体的・精神的・経済的負担が大きく、多胎児家庭ならではの困難に直面することも多いと認識している。福祉だけでなく、関係局を横串にして強固に連携して着手できるものから着手していく。
多胎児育児の当事者が都庁を訪問し、声を届けたということも聞いている。ベビーシッター利用支援をもっと届くように、訪問型支援を充実させる

と、応じました。

小池都知事にも、しっかり私達の声が届いていることを確認できました。

このような【代表質問】という注目される場において、小池知事の口からハッキリと「多胎児家庭への支援を強化していく」という言葉が出て、具体的に「訪問型のサービスを充実させていく」という答弁が出たことは、前回の各会計決算委員会よりも一歩前進したように感じます。


まだまだ、ここから。まずは東京から、変わろう

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全国アンケートを取り始めて、本当にたくさんの方に話を聞いていただいています。

中でも都議会は、この活動を始めたきっかけである友人と私が住む自治体なので、当初よりたくさんの時間をかけて色んな方へお話をしてきました。

議員の方を始め、福祉保健局、都市整備局、交通局、東京バス協会

まだ、結果としては何も変わっていません。

ですが、当初は頑なに「安全性を考えると折り畳んでの乗車しか許容できない」という姿勢だった交通局が、「関係各所と意見を交換しながら、議論を促す」という前向きなものに変わったり。

福祉保健局の内藤局長は、「ここまで声を届けてくれてありがたい。色んな思いを持った。今日この場でこれをしますとは言えないが、きちんと考える」という前向きなお話を頂いたり。

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(11月1日、東京都福祉保健局 内藤局長さんたちへの陳情)


みんなが多胎児家庭の声に耳を傾け、どうしたら多胎児家庭の負担を、不安を、少しでも減らせるかを考え始めています。

表立って質問の場に立たれている議員さん以外にも、影でたくさんの方が交渉にあたられているのだと想像しています。本当に感謝しています。

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マイノリティに光を当てる、みんなが過ごしやすい街を作る。

そのお手本に、東京はなれるはず。首都が変われば、それが全国に波及するはずです。


まずは東京が、その光を見せて欲しい。

そう願っています。












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