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Z世代の常識を問う

最近よく見聞きする言葉「Z世代」。ITやソーシャルメディアを日常の一部として育ったミレニアムチルドレンを指す世代とでも言えばいいのか、そうしたわかりやすいようでわかりづらいネーミングではあるものの、少子化が進む日本国内では過去にないほど恵まれた若者だったり将来の日本を担う予備軍として優遇されているであろう世代に筆者は以前より妙な違和感を感じていました。

先月の夕方、帰宅ラッシュでごった返す街の中心部をいつものように自転車で通り過ぎようとした時にその違和感を象徴するような事件は起こりました。
信号待ちをしていた大勢の人の中に、横一列で自転車に跨って会話をしながら信号が青に変わるのを待つ男子高校生が3人、横一列で歩道を塞ぐように止まっていて、筆者の通行の妨げになり立ち往生している様子に気づくこともなく会話を続けていたため、敢えて声をかけることはせずに、その端にいた男子高校生が進路の妨害になっていることに気づくまで冷たい視線を送っていました。
その間もしばらく会話に夢中になって筆者の通行の邪魔になっていることにも気づかずにいたのですが、しばらくして筆者の存在と迷惑そうな視線にようやく気づいた彼は、一旦自転車から降りて筆者が通れる程度のスペースを空けたため、そこを通り過ぎようとすれ違ったその時、「チッ」という舌打ちが聞こえたのでその男子高校生の顔を見ると、明らかに不満そうな表情で筆者を睨んでいました。

筆者は一瞬「は?」という表情でしばらくその男子高校生を凝視して(その態度は何だ?)と睨み返したのですが、本人はまるで自分は何も悪いことをしていないのに何故ガンを飛ばされなければいけないのか(もしくは道を譲ってあげたのに何故睨まれたのか理解できなかったのか)とばかりにさらに不満そうな目つきで筆者に刺すような視線を返し、信号が青に変わり自転車を漕ぎ始めて交差点を渡るまで何度も後ろを向いては筆者を睨み続けました。
本来ならそこで彼を引き止め、自分のした事がどんなに無礼な事か理解させるという選択肢もあったのでしょうが、ここでお互いが譲らず喧嘩になって警察沙汰になってしまっては後々面倒なことになると思い、翌朝すぐにその男子高校生が通う高校に電話をかけ、生徒を特定した上で学校側で然るべき対応を取り、全校生徒にも二度と同じような事が起こらないよう注意喚起を行い、どんな場所でも大人に対して無礼な態度を取ることがないようにとしっかり指導するよう厳しい口調で要求しました(その時に応対した教員からはそういう時は警察に通報してもいいですよと言われましたが、筆者にはどこか他人任せな言い方じゃないかという疑問も残っています)しかし、その男子高校生がどんな処分を受けたのか、あるいは学校側でその男子高校生を特定せず全校生徒に注意喚起を行っただけなのかは筆者もわかりません。部外者なので校内に無断で立ち入ることはできませんから。
(余談ですが、先日の夏の高校野球県予選準々決勝で、筆者の母校(強豪校とはとてもじゃないですが言えません)がその男子高校生が通う優勝候補第1シードの高校を破りベスト4進出という予想外のジャイキリがあり、言い方は悪いですがざまぁwwwwと思いましたね)

筆者が学生だった頃は、よく大人である教師を舐めた態度を取ったがために教師がブチ切れて職員室に連行されたり外に連れ出されてボコられたりした生徒はいましたが、その後姿を見ることがなくなったので自主退学か強制退学させられたのかなと思います。しかし、このところどうも校外でも自分勝手で大人を舐めているとしか思えない学生が増えているように感じます。
半年ほど前の話ですが、車通りの少ない細い道路を走っていた時、曲がり角から物凄い勢いで男子高校生が自転車で突っ込んで来てあわや正面衝突という事態になったことがあったのですが、その生徒は謝るどころか筆者に罵声を浴びせてそのまま去っていったので、これには筆者も怒り心頭で大声で罵声を浴びせてこっちに戻って来て謝れと怒鳴りつけたのですが、その発言にも罵声で返してそのまま逃げるというとんでもない生徒だったため、すぐ近くに高校があったので即刻電話をかけて、先程の事件同様厳しい口調で二度と同じことが起こらないよう指導を徹底するようにと要求したことがあります。こうした事が立て続けに起こるようであれば、そろそろ学校ではなく教育委員会に苦情を出さなければいけなくなりそうだなと最近つくづく思います。

また、別の日にはついに男子小学生にまで不愉快な思いをさせられるという、筆者の自尊心を土足で踏みにじられるような事件まで起こってしまいました。
その小学生はおばあちゃんらしき人と下校していたのですが、追い越す際に他の小学生とぶつかったりしそうな狭い道だったこともあって、ブレーキをかけながら走っていました。その時にママチャリのような「キキー」というブレーキ音が出るため、それを聞いた小学生が「うるさーい」と言ってきたので、筆者が自転車を止めてその小学生に「何か文句あるんか」と凄んだら(すみません大人気なくて)その小学生は「いや、、」と口ごもったので「じゃあいちいち口に出すな」と叱り飛ばしてその場を去りましたが、さすがに小学生にまで小馬鹿にされるような屈辱は過去にもあったので、怒りに任せて学校に電話をかけて同様に「大人を馬鹿にするのも大概にしろと全校生徒に伝えとけ」と厳しく言いつけたことがありました。先程も触れましたが、筆者の学生時代は問題行動を起こせば教師による殴る蹴るの修正は当たり前のように行われていたので、あいつら随分恵まれた時代に生まれたよなと若干羨ましいと思う一面もありますが。

ただ、こんなことばかり書いていては筆者がモンスタークレーマーのように思われるんじゃないかと心配なのですが、学生といえどもやっていい事と悪い事の区別もつかないようでは、社会に出て来られた側にとっては迷惑でしかないですから、子供を守り教育すべき立場の親や教師といった、ちゃんと注意できる大人がいるということがどれほど重要か、大人の皆さんにはしっかり理解して頂きたいと思いこの文章を書いています。

あと特徴的なのがそうした分別のつかない学生は大抵男子という傾向があるということです。最近あった話ですが、エレベーターに乗っていた時、筆者の他に女子高校生も乗っていて、降りる階が同じだったのでボタンの近くにいた筆者がエレベーターが閉まらないように「開く」のボタンを押したまま先に降りさせたのですが、降りる際に丁寧に「ありがとうございます」と言ってくれたことがありました。彼女にしてみれば当たり前のことだったのかということまではわかりませんが、そんなことは全く期待していなかった筆者はそれだけで育ちの良さを感じました(大袈裟な言い方ですが)

他にも特に印象深かったのが、買い物でスーパーに行った時、買い物を終えて自転車置き場に戻ったら何人かの高校生が筆者の自転車のそばで楽しそうに喋っていたので、邪魔しないように自転車を出そうとしたその時、突然そこにいた一人の女子高校生が喋りながらノールックで筆者の自転車の前カゴに持っていたヘルメットをポンと入れたので、筆者も何が起こったのかとびっくりしたのですが、程なくしてその様子を見ていたその子の友達が「それお兄さんのだよ!」と指摘して、間違いに気づいたその子が筆者以上にびっくりした様子で恥ずかしそうに何度も「すみません!」と謝ってきたので、「大丈夫だよ、気にしないで」と言っても何度も「すみません!すみません!」と筆者の姿が見えなくなるまで謝り続けていたので、逆に筆者のほうが申し訳なく思う程でした。本人も相当恥ずかしかったんでしょうね。

どんな世代であっても、幼少期から最低限のマナーや礼儀を教わり、成長と共にそれらを実行できる姿勢を持つようになることはとても重要なことだと筆者は認識しています。その最たるものが感謝、謝罪、思いやり、そして寛容な心を持つこと(お前に寛容な心を持てと言われても説得力ねーよと言われそうですがw)なのは筆者がわざわざ言うまでもない事だと思っています。しかし、残念なことに若者の中にはそれができない、学ぼうとしない者が(大多数とは言いませんが)少なからずいるというのは憂慮すべき問題だと思います。その少数のためにZ世代そのものがそういうものだと定義されては、真面目に生きている他の同世代の若者にとっても鬱陶しい存在になるのではないでしょうか。最低限「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない(言ったとしても言わされてる感丸出し)のは社会に属する人間として欠陥品でしかありません。逆ギレなど以ての外です。日本から出て行ってください。
他人を思いやることができない若者が増えることで、次に来るであろう‪‪‪α‬世代においても同じことが繰り返されるのではないかという懸念は筆者は常に感じています。

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