映画付箋を買ったから、レンタルショップへ行こう。

最近、レンタルショップ通いが日課になってきた。

譲り受けたテレビにはB-CASカードが入っていないのでデジタル放送が観れない。引っ越してすぐ、テレビのアンテナ工事にきたおじさんがしつこく勧誘をしながらテレビを弄っていたが、カードがないことを知るとサッと去っていったことを思い出す。ちょっと振られた気分だった。

いや、2000円出せばそのカードも買えるので手に入らないわけではないのだが、困るものでもないので優先順位は下の方。うちにデジタル放送が流れる日はないんじゃないかとすら思える。

なので、うちのテレビはゲームをするかDVDを観るかのどちらか。DVDプレイヤーはなく、PS2が大活躍している。この時代、PS2をDVDプレイヤーにしている家庭はどれくらいいるのだろうか?そんなことはどうでもいい。



2ヶ月ほど前、私は映画付箋というものを買った。文具店のセールのかごに入っているのを目にして「何これおもしろ!」と思い、2つも買っていたのだ。1つ試してから買えばよいものを…でもまぁ50円。安い。

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キングジムさんの暮らしのキロクシリーズ。何を書けばいいかわからない、枠組に悩む人にはありがたい付箋。36種類あるので自分の興味のあるものがどれか1つはあるはず。記録すればそれが目に見えて、より暮らしが豊かに変換されるいい商品。


この付箋を手に入れてからは「映画を観よう!」と思うようになった。しかし、映画といえどもこの付箋を使い切るほど映画館に通えばもれなく破産。貧乏人である私はレンタルショップに通うという手段を選んだのである。

(しかし、映画館で観る映画も大好きなので月1で観たい。)

今では映画やドラマもレンタルショップではなく配信サービスで観ている人が多いと思うが、私はレンタルショップが好きだ。それは、本屋さんと似ている、あの"まだ見ぬ出会いにワクワクする"かんじ。そして何より映画は、テレビの画面で見ることによってたくさんの情報を感じ取ることができる。

その情報はきっと、原作で読めば気付けるような物語の欠片であり、言わなくてもいいようなもの。この環境で過ごしてきたからこそ主人公はこんな性格であるというちょっとした暮らしから汲み取れる情報。それはスクリーンが大きいほど気付きやすいし、音響だってそう、無意識のうちに感じ取っているもの。

映画館で映画を観終えたときにドッと押し寄せる疲労感はそこからくるものなんじゃないかなと思う。


私は邦画が好きなので邦画作品を漁りがち。しかも、一面に売り出している最新作ではなく、1本や2本しかレンタルできないような作品を吟味して借りる。これがまぁ時間がかかる。

しかし、映画付箋のおかげで多少、監督の名前を覚えるようになった。この人の作品、他にもないのかなと探すこともある。それに、何だか映画好きの一歩を踏めたようで嬉しくもある。

文具店のセールコーナー、激安特価での出会いではあったが、付箋を使い切るほど映画を観て、映画をもっと好きになって、今度は安くなっていない、新品の状態で映画付箋を迎え入れたい。

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