【心に響いた言葉を文字起こし】2019年の山本太郎さんの演説動画より

これから、私が心に響いた数々の言葉について、少しずつ文字起こししていこうと考えている。

今回は、YouTubeに上がっていた、2019年の山本太郎さんの演説を文字起こししようと思う。

以下、文字起こしした内容である。

「悪いけど、一人で国会を変えられるのかな?」という聴衆の質問から動画は始まる。

”だからですよ。ありがとうございます。良いこと言ってくださった。国会議員一人でできることなんて限られてるんですよ。当たり前です。だから「私に力をください」ってお願いにあがっているんです。山本太郎が一人のままでいるのか、10人になれるのか、20人になれるのか、50人になれるのか、誰が決めるんですか?皆さんですよ。”

「そうです。私たちも一人です。」と別の聴衆が声を上げる。それを「ちょっと待ってください」と山本太郎さんが静止して話は続いていく。

”一人の国会議員で何が出来るんだって、当然です。おっしゃる通りです。「消費税をゼロにする」「奨学金をチャラにする」「全国一律で政府が補償して最低賃金を1500円にする」私一人ではできない。でも皆さんそれ実現したくないですか?っていう話なんですよ。実現させるために力貸してくださいよって。財政出動もっとでかくして、あなたの借金チャラにできるようなことが出来るんですよって。実際の今の経済で。実際に力を持てばできるんだってことです。どうしてあきらめるんですか?「自分には力が無い」って思わされてるんじゃないですかって。「あなたに何が出来るの?」「あなたは国の役に立っている?」「会社の役に立っている?」「家の役に立っている?」常に言われるのはマウンティングですよ。そんな中で自分自身が自信を持てなくて、「生きてていいのか?」ってまで思ってしまって、「自分は存在していていいのか?」とさえ思わされる。そんな世の中に生きてるのがもう嫌なんだって話なんですよ!それを救えるような政治を創りたいから立ってるんですよ!ここに!”

”全国ツアーするだけで300万円掛かってるんですよ。当然ですよ。ゴールデンウィークに人が移動して宿も借りて、色々やって…。このツアーでさえも、借金重ねながらやるしかないんですよ。どうしてか?本気だからですよ!”

”自分一人勝つためだけだったら、私、小沢一郎さんとまだ居ます。自分一人の政治家としてのキャリアだけを考えるんだったら、小沢一郎さんに付いて行きます。どうしてか?「政治とは何なのか?」「どのような形でやっていかなきゃならないのか?」っていうことを、もっとその王道を勉強したい。その方が私はもっと良い政治家に、ステップバイステップでなっていけるかもしれない。”

”でも、この国が壊れていくその速度、待てますか?私が政治家として一人前にちゃんとなれるっていう20年~30年を、この国が壊れるっていう事態が待てますか?っていう話なんですよ。待てないですよ!今でも壊されてるんですよって!”

”子供の7人に1人が貧困って言いましたよね?って。全体の56.5%ぐらいが生活苦しいって状態にされていて、一人暮らしの女性の3人に1人が貧困っていう状態にされていて、今、貯蓄ゼロっていう20代が60%を超えていて、30代・40代・50代でも貯蓄ゼロが40%を超えていて、将来高齢化した時に、国は切り捨てるしかないんですよ。「野垂れ死に」ですよ。”

”これを私が自分のキャリアをしっかり深めるために、小沢一郎さんの傍に付いていながら、10年~20年政治を勉強し続けて、「雑巾がけ頑張ります!」って言ったら、今の自民党の若手と一緒なんですよ。”

”今の自民党の若手とは何か?働き方がぶっ壊されたり、外国から大量に外国人労働者を呼び込めるようになったり、TPPに参戦したりとか、この国をぶっ壊されることを次々に賛成し続けてるんですよ!理由は何?「自分のキャリアをつぶしたくないから。ここで、総理がやっていることに反対するなんて言ったら、次、自分に芽がないから。」そんな人間に、この国救えるかよ、って思うんですよ。”

拍手が起きる。

”ガチで喧嘩する気力も無いのに、気概も無いのに、どうして政治の場に来たんだよ?っていう話なんですよ!この国の状況ハッキリわかっているんだろうって。壊れていくしかないんですよ。みんな壊れてるじゃないですか。”

”労災の請求件数どんだけ上がってますか?って。平成の最初から。数件程度だったと思うのが、もう1000件レベルですよ!労災の請求を出来るだけでもまだ良かった方かもしれない。ボロボロにされても。そこに行きつけない人も居るし、何もかもが壊された人達がいっぱいいますよ!働き方無茶苦茶にされて。誰が救うんだよ、それを。政治しか無いだろう!って。その政治を変えるのは誰だよって言ったら、みんなじゃないですか!力貸してくださいよ!”

山本太郎さん、涙する。「気持ちはよく分かりました。ありがとうございました」と聴衆の一人が声を掛ける。

”良いんです。良いんです。ごめんなさいね。感情高ぶってしまってね…。感情高ぶって申し訳ないんですけど、それぐらいの気持ち持って政治やってほしいよ…。だって、皆に食べさせてもらってるやん。”

”今、人間を、本当に部品のように…交換の利く部品のように扱ってるやん。今勝ててる人でも、いつまで勝てるか分かりませんよ。ハッキリ言って。貴方が経団連の関連の企業の御曹司だったら話は別かもしれない。海外に資産大量に移して、この国からいつでも逃げられるっていう状況だったら助かるかもしれない。でも一人一人、この国に生きる大多数は、この国で生きるしかないわけでしょ?”

”だったら政治変えるしか無いじゃないかよ!っていう話なんですよ。もう食い物にされてんだよ!全員が!”

拍手が起きる。

”奨学金で考えてみてください。若い人。ごめんね。奨学金で考えて欲しいんですよ。どうして若い人たちに借金させてまで学校で学ばせるの?「教育を受けたい」って言う若い人たちに、教育受けさせるようにするのが国の役目じゃないですか!先行投資ですよ!未来に対して投資する。でもこの国は違うよって。武富士がやってるようなサラ金に巻き込んでいってるんですよ。「これで誰が儲かってる?」って言ったら、金融機関じゃないですか!どうして金融機関に340億も年間儲けさせるために、若い人たちに借金させるの?大人が借金しようと思ったら何しないといけない?自分が仕事ちゃんと決まっていて、年収これぐらいあって、だから返済がこれぐらい可能だからお金を借りられるっていう、そういう手続きじゃないですか!でも、将来何者になるのかも分かっていなくて、給料いくらもらえるか分からない状態で、どうしてそんな人たちに300万も400万も500万も借りさせるような状況にできるんですか?大学院出たら1000万?奨学金が肩にのしかかって、社会に出る。初任給いくらよ?その薄い初任給の中から、生活していくんでしょう?その上に奨学金の返済まであるの?自分で独り立ちできる?実家から出づらいんと違う?家賃まで払えるの?”

”少子化加速するに決まってるやん!分かっててやってるよ!もう!もう既にみんな食われてるんですよ!「この国に生きる皆さんのために政治をやります!」なんて前提、茶番の国会の中では無いんですよ!だから、6年居たから、もう一回同じ茶番に6年自分があの中に入ったとしても、ガス抜きにしかなれてないじゃないですか!それをもう一回僕がやるんですか?”

”意味が無いとは言わない。でも本当にそれじゃ救えないじゃないか、っていうことですよ!だから、「力貸してください」って。みんなで変える時に来てるんだよって。もう時間無いですよ。時間無い。だからこうやってお願いしてるんです。力貸してくれませんか?力貸して欲しいんですよ。”

”政治なんて政治のプロに任せておけばいい、なんて大間違い。政治のプロに任せ続けて、一体どんな世の中になった?どんな生活になった?”

”政治家としては未熟かもしれない。荒削りかもしれない。そんな山本太郎だけど、本気でやりたいんですよ。本気で怒ってるんですよ!本気でやりたいんですよ!だから力貸してください。お願いします。力貸してください。”

以上が、文字起こしした内容である。

この動画を観る度に、涙が止まらなくなってしまう。

https://youtu.be/V6jbn9Ye670

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?