こんなことがあったとさ(今日のできごと)

繁華街にあるタワーマンション1階のTSUTAYA&カフェの駐輪場。
隣にある消防設備スペースは植栽や御影石のオブジェ風のベンチがあって、ちょっとした憩いの場みたいになっている。
歩道とは高低差があるので人の目の高さ辺りに植栽がある。
そこにカラスが居て、人がすぐ傍を通っても怯まない。
馴れてるのかそれどころじゃないのか(草と土を咥えていた)どっちやろと思って通り過ぎかけて、歩道を挟んで駐輪場の自転車の横に立っている制服姿のオンナノコが挙動不審なのに気づいた。
アンタなんかしたん?とカラスに目を合わせたら、首を傾げてこっちを見つめ返されて、知らんがな、という感じでぴょんと一足避けられた。と、同時にオンナノコが自転車(カラスからは歩道分離れている)から一足後退した。
通り過ぎかけたところを立ち止まって振り返ると、賑やかに話しながら女性の2人連れが通り過ぎてもカラスはビクともせず、華奢なオンナノコは自転車に近寄れないままカラスの方をじっと見ている。
カラスを指さしながら「苦手?」と聞いてみたら「…怖くて…」とカラスから目を離さないまま答えた顔が強ばっていた。
石段を上がりカラスの方に近寄って「ちょっと離れててくれる?」と言ったら、カラスは渋々という感じで、人の手の届かない高さの目隠しの上まで飛んでくれた。
オンナノコは急いで自転車を出していた。
立ち去りながら、自分が還暦のオバチャンでなかったら恋が始まるシチュエーションだったかなっ?と、ちょっと惜しくなった。(何がだ?)

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