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リーズナボー

「リーズナブル」という言葉、どんな時に使いますか?思ったよりも安かった!とか、コスパが良い!など、"お得"という意味で使っていますよね。でも、本当の意味は違うんですよね。では、今日はカタカナ語第?弾です。


「リーズナブル(reasonable)」は言葉の構成が「reason(理由)」+「able(可能にする)」なので、意味は"理にかなった"や"合理的な"という形容詞となります。

"合理的"という言葉は"無駄がない"とか"効率的"という意味でよく用いられますが、それはこの「reasonable」の"理にかなう"という言葉が「作業や時間を構成する要素の全ての理由が明確で、余計な要素が存在しない」という意味に噛み砕いたとき"余計な要素がない"というところから来るようです。従って「リーズナブル」は"訳あり商品(安いには理由がある)"ではないんですね。

ところで"合理的"という言葉。実は英語では他の単語もあるんです。さて、何でしょう?・・正解は「rational」です。こちらの単語は"合理的な・理性のある・道理をわきまえた"という意味。「reasonable」の"合理的"とは少し意味合いが異なりますね。

さてさて。先日来日予定が急遽オンライン講演となった認知心理学者スティーブン・ピンカーの新刊のタイトルはご存知ですか?・・正解は『人はどこまで合理的か』です。こちらの"合理的"はどちらの意味なんでしょうね?何だかこの邦題だと日本人は「リーズナブル」をイメージしてしまいそうで残念。

ピンカーの新刊、原題は「rationality」です。アーカイブ講演の同時通訳が消化不良だったので、先月末に購入した書籍からしっかり学ぼうと思います。


[2022.12.04投稿]いいね:11


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