好きも嫌いも得意も不得意も、「自身に興味」があればこそ

「不要なわたし」を感じ始める ”昔、企業戦士だった50代”。終身雇用制度の中で、若い頃の貸に報いてもらおうとしたら「現役重視。今、効果がなければ ”貸しはないに等しい”」と言われます。生活給の分厚さで従業員を引き留めていた企業も「生活給は出せない」宣言の中、能力給に比重を置こうとしています。

大量生産が正しかった頃、長時間労働は ”若さ” の証。労働時間が長ければ長いほど、生産性が上がる世の中でしたが、人件費は ”若さ” 故に抑えられていた。ライフステージに合わせて家族への責任が増すころに ”貸しを返す” 体制であるからこそ、頑張れたのです。

「今、時代は変わった」と言われます。5年がひと昔と括られる ”短い評価時間軸” の世の中になりました。否、3年かもしれません。コンピューター化が進むと、さらに短くなるのでしょう。そうすると、報酬の在り方が変わります。

多国籍・多種多様な人々と「目的・目標」を共有し、直ちに協働して利益を掴む行動ができなければ、働く場を与えてくれません。長さより短さをアピールする就活(転職)となるのでしょう。あの時代の自身から変わらなければ働く事さえ難しくなる時代なのです。

そう思う中で、この「Raise LIVEの録画映像」を見ました。

「三つ児(九つ児)の魂 百(二百)まで」と昔から言われているところをなぞっていますが、肝でもあります。9歳までの「なりたい自分」が無意識のベースとなっていて、現在の自身の行動に現れているそうです。成長するに沿って「生き残る技」を身に着けるも、あの頃の「なりたい自分」との乖離ができ、日々の悩みや滞る心情が、その乖離の深さや長さで推し量れるのだそうです。

縦軸に好き・嫌いの線を引き、交差する横軸に得意・不得意ひく4象限の空間に、今の自身の状況をプロットしてみる。

好き+得意: の事象にプロットされていれば、「なりたい自分」の延長線上で生きているのかもしれません。幼い頃の具体的な例と現実が違うのだとしても、ベースの部分との乖離が短く浅い。だから、困難の中でも前向きに生きていけるのです。

嫌い+不得意: の事象にプロットされていれば、直ちに環境を変える必要があるのでしょう。あきらかに「なりたい自分」との乖離が深く長い状況です。放置すべきではない。

好き+不得意: の事象にプロットされていれば、「好きこそものの上手なれ」でやがて得意にシフトしていく事でしょう。それは、乖離を縮める「なりたい自分」への道を開く余地があるという事。困難を乗り越えられる力強さがあります。

嫌い+得意: の事象にプロットされていれば、「生きるために、日々、頑張っている」という事なのでしょう。「なりたい自分」ではない。けれども、達成感も貢献も感じられる。報酬もある。だから、頑張る。

この録画映像では、「嫌い+得意」について熱く語っています。

自身はどんな「変身」を遂げていくのか。ここに興味を持ってい行く。そうすると、厳しい外的環境の中でも「思い込みの脱ぎ捨て」を一気にするような行動に出たりして、変化に自然に対応する本能ともいえる転換にビックリする事でしょう。

そんな「自身に興味」さえ持てば、「何かができるかもしれない」心情へ上昇するのだと思いました。自身に興味を持っていなければ、変化に気づかず「ながされるまま」未来を考えない日々を過ごすことになり、やがて、風に吹かれる枯れ枝のようになります。

4象限の中の自分。そのプロットのベクトルをどんな長さで線を引くのか。書いては消し消しては書いてみる。そうしているうちにあの頃の「なりたい自分」に近づいていけるのかもしれません。それが、究極の「乖離が浅く短い」をアピールできる自身へ「変身」できる魔法なのかもしれないのです。それが、これからの時代を生き抜くことに繋がるのかもしれません。


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