G5にも戻れない、もどかしい世界

「イタリアとカナダが加わる以前は、仏・米・英・西独・日の5か国が参加するG5(ジーファイブ)と呼ばれていた(Wikipedia参照)」

その、英国はEU離脱で混乱しています。米国はG7共同宣言を拒否した実績があります。だとすると、フランス・ドイツ・日本が、グループを作るしかない。仮称: Group 3 = G3.

かたや、アメリカ合衆国・中華人民共和国・ロシア連邦(共和国)でグループにするG3ができそうな予感。仮称: Huge Group 3 = HG3.

G3とHG3。理念や利害関係が交錯します。覇権を広げるHG3と、発言権を維持しようとするG3。G3が、戦略として様々な国を仲間に引き入れることは、容易に想像できます。そうしなければ、HG3に対抗できないから。

ただし、仲間に引き入れる際は、それ相応のメリットを提供しなければなりません。経済なのか発言力なのか。そうでなければ、HG3の傘下となることでしょう。不自由より安全優先の考えからです。

安全保障の在り方が変わろうとしています。日本も隣国との安全保障を見直さなければならない。欧州も、フランス・ドイツと英国の関係が複雑化しています。それは、HG3の思うつぼ。ならば、フランス・ドイツ・日本で世界の安全保障を再構築できるのか。

日本は、ASEAN・オセアニア・インドと協力できるか。フランス・ドイツは、欧州をまとめ上げることができるか。

ユーラシア大陸を、東と西の端から自由と民主主義をまもる安全保障を築くことができると、世界は変わるのでしょう。さもなくば、HG3が分割統治する世の中となりそうな予感がするのです。「大国主義」と「国家資本主義」。この二つの統括理念が世界を覆う事となるのでしょう。



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