肥大した「社会の必要」を税で均す

巨大IT企業がなぜ存在し続けるのか。それは「社会が必要」としているから。投資家は「勝ち」続ける企業に容易に投資することができ実績を積み上げることができる。なので、その存在は欠かせなくなる。

そしてその "大きな存在" は、「新たな必要」が芽生える時、旺盛な食欲で芽生え始めた "必要" を食ってしまい(M&Aでスタートアップ買収)、やがて大地が荒れていく(起業意欲の低下)のです。

肥大化した企業も「"ダイエット" しなければ自身の重さでつぶれてしまう」ことは、薄々感づいているはず。俊敏な活動ができるようにシェイプアップを望んでいるはずです。それを妨げているのは、「利用者の旺盛な食欲(社会的必要)」。"それがなければ生きていけない" という「切迫感」に突き動かされ、常勝している企業に身を委ねているからなのです。

新しい芽生えを食料とさせないためには「柵(策)」が必要。税で策をめぐらし、その財源は肥大化した企業から賄う。いわゆる「ダイエット効果」を税で発生させる仕組みです。

芽生えから体が出来上がりつつあると、需要は「あらたな必要」に気付き始めます。それらに飼料(資料)を与え育てることを望むようになります。そこからは「策」を取り除いても大丈夫でしょう。肥大化した企業もダイエットにより機敏に活動でき、若々しさを取り戻し、大地で「あらたな必要」に新参者と競いながら供給を果たしていく事でしょう。

利用者・需要が「あらたな必要」に目覚めること。そして、"経験知を優先して大きな存在に委ねない" こと。そうすれば、税を使わずに済みますが、現実はそうはならない。であれば「策を弄する必要アリ」と思った次第。

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