あの頃の大人が無口だった理由
わたしがまだわかいころ、退職間際の初老の人達と一緒に仕事をしたことがあります。
わかかったからとんがったことを話したり、自己責任的失敗を繰り返したりしたのですが、その人は、何かもの言いたげな柔和な目で瞬間見つめるだけで、そそくさと定時近くで帰っていきました。
同じ世代になった今、同僚の若い人に思うのです。「やがて、わかるだろう」と。2か月前の尊大な所作で不快な思いをさせられたり、自己責任失敗でしょげていたりしていた同僚が、さまざまなヒト・モノ・コトとの出会いで開眼したり立ち直ったりしているのを目の当たりにして、「わかってくるものなんだなぁ」と改めて思うのです。
だから、なにもいわずにそそくさと定時で上がります。ただし、あの人のように柔和な目で「お疲れ様です」といっているかどうか。そうであれば、「おとなになったなぁ」と思うのです。もう、じじいいなのに・・・笑。
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