もはや、猶予なし。食料危機は目の前に迫っている。

イネ科穀物(米類・麦類)と食用地下茎(芋など)や食用球根(玉ねぎなど)に依存する人間社会は、この10年くらいで一気に転換しなければならない次元に突入したといっても過言ではありません。

当然、果物類も栽培に変化をもたらすでしょう。どれをとっても人工育成以外に食用で安定供給できる状況でなくなりつつあるという事。それほど、気候変動は厳しい状況になる、それを人間はコントロールできずにできる範囲で生き延びる選択しか許されていないという事です。

こう考えると、おそらく、急速に伸びてくる産業があると思います。それは細胞レベルで育成し食用として供給する企業群です。すでにスタートアップが生産しアンテナショップなどで実験的展開を果たしていますが、よりはっきりした大きな需要が5・6年の間に起こるだろうと予測しています。

もはや、露天で栽培する食用生物類は大きな需要からはずれていく。各国は食料安全保障を細胞レベルまで細かく管理する事態となっていくのでしょう。

日本はこの分野(細胞レベルの育成)の草分けだとも聞いています。この強みを大きくするには投資が必要。巨大IT企業などに偏る投資をこの産業へ振り分ける工夫が求められているのだと思った次第。

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