妄想:民主主義を守りたいなら省エネしかない

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何のことかと申しますと、強権・専制・絶対指導者主義(以降、絶対主義と呼称)の国々が前世代の原料を生産する大国であるからです。

民主主義でうっかり絶対主義者を統領に選出した場合、その国が栄えるのでしたら原材料の大国である基盤が必要です。原材料で世界を牛耳る算段ができなければなりません。

その昔、原材料の中に「安価な労働力」も含まれていましたがコンピューティングがすすめば原材料から外れていきます。ここでいう原材料とは炭素系エネルギー原料と捉えていただければ幸いです。

民主主義陣営は「クリーンエネルギー」で囲もうとしますが、現実的にはどうしても炭素系エネルギーを必要としてしまいます。企業がアニマルスピリッツを発揮する時、野生が蠢き炭素系を欲しがるのです。経済のけん引役の経営者の野生の本能を抑え込むことはできません。ある意味、それが民主主義のいいところかもしれません。

ですが、故に、原材料を牛耳る絶対主義国家に首をたれなければならないのです。それゆえに民主主義国家は絶対主義国家に勝つことができない。良いように揺さぶられるのです。

「だったら、省エネでしょ!」が民主主義の中心となる。脱炭素というより少ない炭素系でアニマルスピリッツを実現しちゃいましょう!と、いうこと。

原材料の消費が減れば絶対主義国家の優位性が失われます。民主主義陣営の「クリーンエネルギー」の需要も高まります。「もっと、省エネ!」で炭素系エネルギーの消費をさらに減らしていく。2030年ころまでは、政治的にブロック経済の様相を呈する予感がしますが、民主主義陣営が「省エネ&クリーンエネルギー」の社会を実現したのなら、グローバル経済が再び開かれ加速していくことでしょう。

当然、「クリーンエネルギー」のコモディティ化も進み、絶対主義国家と民主主義陣営を天秤にかけていた経済弱小国家も民主主義陣営に軸足を置くとこでしょう。炭素系エネルギー輸入に頼らなくて済むのです。こうやって、再び、民主主義陣営は自信を深め謙虚を忘れずに民のための政治・経済を形成していくのでした。

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あぁ、心地よし。



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