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"絶対に安全" は存在しない

ITエンジニア 後閑克己です。

長くパソコンサポートの仕事を続けて、多くのお客様と関わってきました。

この記事では、その中で感じた事を書いてみます。

インターネットを利用するにあたり、その危険な面にのみ焦点を当てて強い不安を感じている方を時々お見受けします。

その方たちの不安は次のような内容でした。

  1. (相手がどこの誰かは分からないけど)個人情報を抜き取られるのではないか?

  2. コンピューターウイルスに感染してパソコンが壊れるのではないか?

  3. ネット銀行の口座からお金を盗まれるのでは?

順番に見ていきましょう。

〇個人情報が抜き取られる?

個人情報って具体的に何でしょう? 名前? 年齢? 住所? 電話番号? カード番号?

仮に本当にあなたのパソコンから個人情報が漏れたとして、それを手に入れた相手はどのように利用するのでしょうか?

人気の芸能人ならまだしも、一般市民の個人情報を取得したところで何か使い道あるでしょうか?

仮にクレジットカードの情報が盗まれて不正使用されたとしてもカード会社側から補償されますよね。

〇コンピューターウイルス感染リスク

インターネットとはその名前の通り全世界のネットワークに自分のパソコンを接続するというものです。

ですから限定的な危険は存在するものという前提で使用する必要があります。

ウイルスについてはセキュリティーソフトを正しく使えば一定のリスクは回避できます。

また、どこの誰かも分からない送信元から届いたメールは開かないという事を守るだけでもリスクはかなり低減されます。

そして感染してしまった場合を考えてデータのバックアップを実施しておく事ですね。

〇ネット銀行のリスク

現在では代金の振り込みや受け取りに当たり前のようにインターネットバンキングが使われます。

実際に利用している方ならお分かりと思いますが、ネット銀行は通常2重3重のセキュリティが施されていますよね。

例えば楽天銀行なら送金(振り込み)する際にはパスワード+セキュリティキー+生年月日の全てを入力する必要があります。

また別のネット銀行では一時的なパスワード(使い捨てパスワード)が採用されているためパスワードが盗まれるという事がありません。

さらには残高を送金に必要な金額以内に抑えておく事で最悪の事態になっても被害を最小限にする事ができます。


漠然とした不安は解決する事ができません。

不安を感じたら、どういった不安なのかを明確にする事が必要です。

そしてインターネットでは "絶対に安全" な使い方はありません。

一定のリスクがある事を理解した上で、正しく利用する事が大切ですね。

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