スケジュールの作り方

今回話題にするのはスケジュールの話。よほどの職業でない限り、スケジュールという物がありますので今回はその作り方。

企業だって年度というものがあるし、物書きなら入稿、学生なら入試やテスト、公式戦という締日がありますので、人生にとって切っても切れない概念かもしれません。

エンジニアだと、スケジュールといえばプロジェクトスタートから発売/リリースまでのことになると思いますが、驚くことにこのスケジュールが作れない人が結構います。もし、自分が作れないという人は下記のように締日から逆算して作ってみましょう。頭から作るより比較的早くできると思います。

1.各イベントや項目のリードタイム(以下LT)を把握する。

2.締日を起点に、各イベント/項目ごとのLTを逆順に並べてみる。

3.現在の日付と現在進行中のイベント/項目がどのあたりに来ているかを照合する。

例えば、試作を2回やってそれぞれのLTが1ヶ月とする。発売日が10/30として現在の日付と照らし合わせてみると、

発売:10/30

量産(開始日からお店に入荷まで1weekかかるとして):10/23~

試作2(部品は揃っているものとして):9/23~

試作1(部品は揃っているものとして):8/23~

というふうにスケジュールを組むことができます。現在の日付が8/23より前ならそのままのLTでスケジュールを進めることができますが、8/23を過ぎているのであればスケジュール割れしているため、上司や営業、顧客と交渉しなくてはなりません。ソフトもリリース日からGM→RC→β→αと逆算していくと良いと思います。

どうしてもスケジュールが立てられないという人は、各イベントや項目、LTのどちらか、もしくはその両方を把握していないためかと思います。

偉そうに書いていますが、実際に立てられない状況もあります。顧客からの不具合に対し、解決までのLT予測が立てられない場合などは難しいです。

不具合の症状が同じで必ず再現する時は、分かる人が見ればなんとなくLTイメージが浮かんできますので、おおよそのスケジュールは立てられますが、不具合発生頻度が数十回に一回とか、症状が定まっていない時はかなり難しいです。

その時は適当に日付を決めて、「解決できているかどうかわかりませんが、その日に情報をアップデートする」とでも答えておきましょう。何故と聞かれると思いますので、なかなか再現しないので症状を掴むのが難しいためと答えてください。同時に、同じ日までに回避方法を提示できるようにしましょう(実体験に基づく)。

ホントは前回の続きで設計について書こうかと思ったのですが、頭の中で構成を考えていたらグダグダになってきたので。


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