鎌倉殿の13人 第29回「ままならぬ玉」

まえがき
 冒頭いきなり首桶が並べられたシーンから始まります。
前回最後の紀行で梶原景時の最後が紹介されていたので、あえて討ち取られる所は無かった感じでしょうかね。義経の時もそうですが今回は戦の中で討ち取られるシーンは極力少なくしているような気がします。
 これからも陰惨な内容が多くなりそうですし、あえて見せない工夫もしているのではと思います

崩壊しつつある合議制
 今回は更に13人の中から三浦義澄と安達盛長がこの世を去り、合議制も9人の状況となってしまいました。鎌倉殿も評議中に現れて勝手に決めてしまうなどやりたい放題な感じで、もはや合議制も関係ないような状況に…
 このような状況の中で鎌倉殿とつつじの間には善哉が生まれ乳母は三浦家が務める事となりましたが、比企能員は一幡が嫡男だと主張し始めます。北条時政は新たな官位を受けましたが、りくはこのままでは比企が権力が強くなってしまうと考え、頼家の弟である千幡を次の鎌倉殿にするために、阿野全成を呼んで頼家に呪いを掛けるよう指示します。

泰時への改名
 今回は頼時が泰時への改名に至るまでの話がありました。実際どのような経緯で泰時に改めたのか残されていないため、この部分については創作になると思いますが、頼時を疎んで「頼」の名を改めさせるという流れは、実際あるだろうと考えられますし違和感なく受け入れられると思います。
 そういえば、頼時は伊豆に出向する時に義時から女子はキノコが好きだという話がありましたが、以前義時が八重さんにキノコを大量に持っていって断られた件がありましたが、その時から恋愛については疎いままという感じなんでしょうね(笑)

善児とトウ
 善児は年老いてきたということで跡継ぎとなるトウを連れてきました
この時に、景時から善児に渡すようにと袋を受け取りますが、この中には宗時の遺品が入っており、もし義時がこの袋の中を覗き込んでいたら…という仕掛けが施されていました。とりあえずこの場では宗時を討ったのは善児と気づいていない感じではありましたが、後々この件が何処かで明るみになる可能性はあるのでしょうか。(以前全成が千鶴丸を殺した者が生きている限りは云々というくだりがあったので、今後の源氏の運命に絡める可能性はありそうかもしれませんね)

井戸落ちの話からの全成呪いバレ
 最後の平知康が井戸に落ちた件については吾妻鏡に記載があるのですが、助ける部分については、何処かに文献でもあるんでしょうかね?助けようとした頼家も引っ張られて落ちかけた所を隠れて覗き込んでいた全成も助けたことで改心し、頼家を呪っていた事を美衣に打ち明け軒下に置いた呪いの人形も全て回収したので、この話は一件落着…と思いきや、やはり全部回収されておらず誰かに見つかってしまうという事に
 折角鎌倉殿も少し心が開き始めたかな?という所だったのに次回はこの件が最悪な方向に向かいそうな次回予告となっていました
 正直、全成と美衣の場面は和むシーンだったので、居なくならないでほしいと思うのですが…