鎌倉殿の13人 第24回「変わらぬ人」

はじめに
 今回はOPの出演者に善児が出てきた時点で、気が重い終わり方するのかと思ったんですが、今までに無いくらい悲劇の連鎖が重なり、感想を書くのも気持ちを引きずったまま書いております…

範頼への疑惑を深める鎌倉殿
 富士の巻狩りの中で発生した曽我兄弟の仇討で混乱した鎌倉も、無事に鎌倉殿が帰ってきた事で一安心…とはならず、大江広元の注進にて蒲殿(源範頼)に反逆の疑いが持たれることに。
範頼をその気にさせた原因でもある比企能員は蒲殿に会ってしまうと疑いが掛かる為に病気として逃げを図るという…まぁ比企さんはいずれ裏で色々図ったツケが回ってくるでしょう

 蒲殿は自分には反逆の気持ちは無いと起請文まで書いて詫びを入れましたが最後の署名に源範頼と書いているという、重箱の隅をつつくような指摘をされて、もはや許しを貰えない事を覚悟したのかこれ以上の釈明を諦め、そのまま謹慎となりました(もはや何を言っても覆らない雰囲気だったので、どうしようもない感じですね)
 その後、安達盛長が気を利かせて鎌倉殿の乳母である比企尼を呼び寄せ、何とか説得することで最終的には死罪とならず修善寺に幽閉するになりました(一説には到着後ほどなく梶原景時らに討伐される話もあるのですが、まさか想像も付かない最後が待っているとは…)

 同じタイミングで岡崎義実が頼朝討伐の容疑で出家させられてましたが、何故かここでも比企が絡んでいたはずなのに嫌疑すら掛けられず…ドラマには語られていない所で口八丁を発揮して何とか逃れたのでしょうかね?(何かしら問い詰められるシーンがあっても良いと思われるのですが…)

義時には新しい生活が
 義時の家で三浦義村と飲んでいる所ではいつの間にか比奈が一緒に暮らしている様子が描かれていました。いつの間にか絶対に別れない起請文を書かされたエピソードが語られてましたが、まだ子供が出来たような話にはなっておらず、既に歴史上生まれているはずの朝時がどのような形で登場するのか気になりますね

悩める大姫
 大姫は義高を思い続けているあまりに、京より呼び寄せた一条高能(一応親戚でもある)を呆れさせてしまい、政子は阿野全成の新しい祈祷術(というより乗り移り?)で義高の霊を呼び寄せ何とか諦めさせようとしたものの、嘘だと見破られ結局逆効果に…大姫は消えゆく義高の面影を思い出そうと和田義盛の所にいる巴御前に会いに行きましたが逆に諭され、ようやく気持ちが前向きになり、直接鎌倉殿に赴き帝への入内の話を進めるよう申し出ました(実際は病気がちな状況が続いていたとの記載があるので自分から進んで進言は出来ず、結局鎌倉殿が無理に話を進めたようです)

 その後鎌倉殿は政子や大姫、頼家を伴って2度目の上洛を果たし、入内の世話を焼いてくれるという丹後局に挨拶に向かいますが、田舎者扱いされ散々に言われ、その日の夜大姫は寝所を抜け出してしまいます。
 三浦義村は雨に濡れた大姫を見つけますが、大姫の事を思ってなのか、自分の置かれている立場(隠居したいが家の事を考えると身勝手な行動は出来ない)を考えてなのか、大姫に生きたいように生きれば良いと諭したのですが、ここで大姫は高熱で倒れてしまいます(このようなやり取りはどこにも記載は無いので創作部分になるかと思います)

 その後、鎌倉に戻っても大姫の病状は悪化する一方となり、結局看病も実らず、最後は死ねば義高に会えるから嬉しいと言い残し亡くなってしまいました(ドラマの中ではあまり期間が空いていないように見えますが、この時点で2回目の上洛からは2年、富士の巻狩りからは4年が経過しています)

頑なな鎌倉殿
 鎌倉殿は亡くなった直後の大姫の亡骸を前に入内の事は諦めず、すぐ三幡を入内させるよう義時に命じました。
 その夜、大姫が亡くなってしまったのは範頼が呪いを掛けていると断じて、梶原景時に命令し善児を使ってその場にいた村人もろとも巻き添えにして範頼は殺されてしまいました(刺された瞬間どのような気持ちだったのでしょうか…何故自分が…という思いだったのでは)
 偶然その場に居合わせてしまった子供も殺される…かと思ったら刀を納めたようなので(顔の血を拭ったのは怖かったですが)命は取られなかったようですが、この子が第7段の出演者発表に出たトウとのことで、これから善児との関係性がどうなるのか気になるところです(血も涙も無い暗殺者に育てられる?)

そろそろ鎌倉殿の死期が迫って来ている
 今回は、最後まで至る伏線の流れが、どんどん悪い方向に進んで行くので、気が重くなりながら見ていました。
 話の最後に触れていましたが、自分に死が近いと悟っている?ような演出が見られました。あるシーンで義時と政子が語っている所では最近の鎌倉殿は何かおかしい、切羽詰まっているように見えると話し合っていましたし、最後のシーンでは頼朝が熟睡出来ない様子が映し出されていました。この流れで考えるともしかして次回で最後…となるのでしょうか?
 歴史上、頼朝は馬から落ちたのが原因で亡くなったと教わっていましたので(吾妻鑑には頼朝が亡くなる前後の記事は欠落しているため原因などの詳細については分からないまま)鎌倉殿の13人の中ではどのような最後に向かっていくのかも期待したいと思います(次週の予告見ましたが、来週で頼朝さんが亡くなってしまうのかまではわかりませんでした…)

お知らせ、とまではいきませんが
 一応、ガイドブックの後編は購入していますが、先の話を読んでしまうとドラマの楽しみが半減してしまうので、放送された分までしかシナリオは読んでいません。今後の流れについて間違って書いてしまう事があるかもしれませんが、温かい目で読んで頂ければと思います
 また、なるべく放送当日でのアップを目指しておりますため、最初は文面がおかしかったり、誤字脱字もあったりするかと思いますが、見直しや追記など日々掛けていっておりますので、ご容赦下さい

(来週に続く)