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あのなつ 3


チケットは取れそうだ、と安心したけど そのあとのことにも少し不安があったから、一緒に観れることになって安心したしほんとうにうれしかった。やっぱり、スポーツ観戦とごはんは「誰かと一緒に」がいいんだよなあ。

彼氏さんは、そこそこ大きめの保冷バッグにスポーツドリンクや水を入れてやってきた。お姉さんに軽く紹介してもらう。スポーツドリンクをもらった。彼氏さんもめちゃめちゃいい人で、急に決まった(というか勝手に決めちゃってた。すみません‥)初対面の人間と観戦を共にするということにまったく嫌な顔をしなかった。お姉さんのほうが野球に詳しいみたいだけど 毎年ふたりで観に来てるみたいだった。

それから、並んでる間にチケットはひとり2枚買うこと、近くに「甲子園神社」と呼ばれる神社があること、甲子園記念館もあることなど教えてもらった。なぜチケットを2枚買うのかと言うと、チケットは入場すると無効になってしまい、一度入ると外に出ることが出来ない。そうなると、開場〜試合が始まるまでの4時間くらい(開場時間は毎年混み具合によって変わるけど、平均してこれくらいだろう)を、真夏の炎天下で待たなくてはいけなくなる。もちろん席をキープした後は球場内の売店のあるエリア(日陰)で待つってことも出来るけど、クーラーも座るところも無いし、なかなかに体力を消耗する。ましてや夜中から並んでいる組にしてみたら開場までの時間でそこそこ体にきているものがあるから、開場〜試合開始までの時間をどう過ごすかはかなり重要なのだ。ひとりで2枚もチケットを買うなんて、きっと入れない人もいるだろうに 少し悪い気がしたけど、初心者以外ではこれが定説らしい。こんなことは教えてもらわなかったら知らなかった。もし一緒に観戦することにならなかったら、試合が始まるまでをひとりでどう過ごしてたのだろうか。

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開場してからは3人で走った。アルプス席は自由席だから、早い者勝ちだ。どの席にするかもお姉さんたちが決めてくれた。どの位置がいいかなんて分からなかったから(とりあえずチケットが取れればいいと思ってたから、どこに座るかなんて考えてもいなかった)、先導してくれて本当に助かった。何から何まで助けてもらってばかりだ。それからは、球場の外に出て甲子園のお土産を買ったり(智弁和歌山のボールペンや甲子園球場がプリントされたミニトートバッグ、職場用にお菓子、出場校がプリントされているフェイスタオルや、箱が小物入れになるクッキーなど)、甲子園神社を参拝したり、記念館に入るなどした。甲子園神社には、主に球児たちのお願いが書かれた絵馬がたくさんかけられていて、そのどれもに甲子園出場を願うものが書かれており、胸が熱くなった。彼らは願いを叶えてそこに立てたのだろうか。

頃合いで球場に戻って、かき氷や甲子園カレーで昼食を済ませた。試合前の練習から見たかったから早めに戻ったんだけど、席を後にしてからものすごく人が増えていてびっくりしたな。


今回はこれくらいで終わろうかな。かなりゆっくりだけどちゃんと書くよ。

余談だけど、17日は甲子園交流試合の智弁和歌山-尽誠学園のために有給をとって中継観てたよ。智弁は力を発揮できず負けてしまったけど、尽誠学園のエースがすごかった。急速もそこまであるわけではないし、立ち上がりはあまりよくなかったけど、決まるようになってからは伸びのあるストレートが武器で、強打の智弁を完全に抑えてた。そして、きっちり繋げて点を取ってくことが出来る技術(難しい球を上手く拾えるところ)‥いいチームだなぁと思った。悔しいけどいつかリベンジしてもらいたい。


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