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221023(Sun.) マシュマロ

吐き出してすっきりしたかったのでここに書き留めておく。

とあるお店のお菓子売り場にて。
4、5歳くらいの子が商品棚の前に一人じっと立っていた。
なんか嫌な予感がしたけれど、私はしばらくその近くの目当ての物を見ていた。

彼女が棚に並んでいたお菓子を1つ、両手に掴んだのが見えた。
小さいマシュマロがたくさん入った袋。
彼女はその小さな手で、袋に入ったマシュマロのうちの一つにぐっと力を入れて、潰した。

一つ潰して、そのあとその袋から手を離したから、私はもうそれで満足したのかと思った。
けれど彼女はまだ物足りなかったようで、別のマシュマロの袋を掴んで、そのうちの一つを先ほどと同じように潰した。

頼むから、もうやめてくれと思った。心臓がぎゅっとなった。
その子の腕を引っ張って「何してるんだ」って声をかける一歩手前だった。
心が痛かった。

彼女が2つ目のマシュマロの袋から手を離して、その隣にあったラムネの袋に手をかけたとき、彼女の父親らしき人が現れ、何事も無かったかのように二人手をつないでどこかへ消えた。

何も無かった、なんてことは無い。
ここでそれは起こっていた。

私はどうするのが正解だったのか、しばらくの間ぐるぐると考えていた。

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