カグラバチ 17話 感想
【対話】
今週は全編戦闘描写かと思いきや突然二人だけのお座敷が出現。
サブタイトルも「茶」
まじで初見あっけにとられましたね。
さっきまでの戦いは?
読んでいくとどうやら能力とかではなく、戦う中でかわす言葉なき対話の比喩みたいですね。(私はそう思っています。)
精神世界自体も比喩なのですが、さらなる比喩として三食団子が出てきます。
双城は国重の妖刀に「殺戮」を見出しており、その解釈の象徴として団子が出てきます。
最初チヒロは「甘いもの苦手」と言って双城の団子=解釈を拒否します。
対して双城からチヒロがシャルを自力で取り返したことをきっかけに「弱いものを助ける」妖刀があることを認めたことを話します。そしてまた彼も神奈備を倒したことで「殺戮をする」妖刀があることを確信したことを語っています。そして結論として妖刀を持つ人間の数だけ解釈があり、それを示すために妖刀使いは戦うと締めています。
それを踏まえ、チヒロは重たい動きで団子を口に入れ、そして団子=殺戮の解釈および妖刀の危険性を認めて、改めて双城を殺すと宣言するのです。
改めてまとめると本当にこの問答いいなあ。カグラバチを今後の方向性を示した上でまずは妖刀最大の負の側面を主人公が文字通り飲み込んだ上で、信条に則って相手を斬る。
シャルちゃんが拐われたあたりはカタルシスが十分出せるのかという心配も一部ありましたけど、この展開は十二分にあるでしょう!
今後も妖刀に対して様々な「解釈」をもったキャラが千鉱くんと対峙していくのかな?
殺戮以外に敵は用途に対して何を見出すのか、そして千鉱は新たに妖刀に何を見出すのか
一読者としていろんなキャラの解釈を聞きたいのでチヒロにはすまんけど妖刀たちは敵味方問わず色んな人の手に渡ってほしい。
これからにも期待できる本当にいいシーン
【かざねくんの今後】
双城の本領により殲滅された神奈備たち
前回はダメージ描写のなかった隊長ですが、今回は一番希望のない描写がされてました。
ち、ちぎれてるよなコレ・・・
そんな中唯一生き残ったと思われる新人君ことかざねくん。
腕が”あった”部分を抑えて「あんなもの(妖刀)はこの世にあっていいはずがない」と・・・
これも納得できる一つの解釈です。そりゃそう。あの破壊力は今回の神奈備の悲劇を繰り返す可能性が高いですからね。
かざねくんも今までの話の感じ根っこはいい子ですけど、これからチヒロとは向いてる未来は同じでも妖刀の解釈およびその処遇でたびたびぶつかる正統派のライバルになるのかな。
しかしやはり神奈備は全滅なのかな・・・
自分は何とか耐えてますけど、今後推しキャラ出来て今回みたいに死んでしまったら
まじどうしよう。
カグラバチはキャラ推しするのは過酷なマンガなのかも
【12秒間】
精神世界での対話と並行して現実では妖刀を激しくかわす双城とチヒロ
ところどころ挟まる秒数の演出は本当に洋画でしたね。
(時限爆弾の爆発する寸前のシーンとかでありそう)
お互い玄力で身体能力を底上げし、死力を尽くして全力で殺しあう。
アクションも本当にキメキメ、いい意味で吐きそうになりました。
印象的だったのは軌道をそらすためにチヒロが片腕を失うところですね。
先週シャルの治癒能力が明かされたのでメタ読みで片腕は治ると思ってますけど、もしかして隻腕のままいくのか・・・
またチヒロの異質さが増してきますね・・・
この自分の片腕も捨てる選択肢をさらっと出来るのがチヒロの覚悟であり若さなのかもしれません。
そしてラスト数ページ
チヒロは双城が玄力による超スピードに追い付けることを読んでのとっておきの「涅」
斬られた双城とともに庭の大きな松の木も真っ二つ
威力が視覚的にわかりやすいですね。
そして衝撃的なのは刳雲が折れていること。
自分は妖刀が折れるものとは思っていなかったのでこれは今週1番の意外でしたね。
この折れた刳雲はどうなるのか
このまま壊れてしまうのか。チヒロが直すのか。折れたことによるギミックがあるのか。
また双城の容態も気になります。
大量出血はして片腕ありませんが、ジャンプ基準だとまだどう転ぶかわからない。
走馬灯が流れて順当に退場するのか。ステゴロ妖術(銭湯のモブヤクザはこれで死んでそう)であがくのか。
はたまた毘沙が出て双城が始末されてしますのか。
来週も展開が気になりますね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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