切抜2「断片を並べる」

(「切抜」シリーズは、今胸の内にあるモヤモヤを言葉に乗せてまとめる、いわば心の整理をするための雑記帳というもので読んでいただければと思います)

恋人と別れる経験は、これまで何度も経験してきたつもり。
初めての失恋は高校3年の終わり、桜の蕾が肥えてきていた頃、交際を辞めたいという旨の一通の長文メールが届いた。その時は堪らず、翌日隣の県に下宿していた彼に直談判をしに行って、まんまと玉砕。帰りの電車で周りの目も気にせず大粒の涙をこぼし嗚咽を漏らしながら帰ってきた。
自分の中で大恋愛だと思っている大学生時代の春の終わりは私からだった。同棲していた場所を離れるのをきっかけに、いつしか疑り深くなってしまった当時の恋人に目を背けることなく、あっさり別れを告げて去った。

今の彼とは、まだ別れの悲しさに感情が波打ってない今のままならきっとゆっくりと別れを告げることが出来るだろうし、後に荒波に揺さぶられるなら私からそれを鎮めてやらなければならないだろう。

別れ方は人様々。
悪人になりきるか、そうでないかのどちらか。ひとまず、今の私の彼へのピリオドの打ち方は、静かに息の根を止めてあげるように、少しずつ現実を教えていくという方法。

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