【詩】溶け合う空色
どうでもいいことなんてひとつもなくて
きみが落としていった欠片たちは
シャボン玉になって僕に届いた
大事に持って帰って
冷凍庫に入れてみたら
とっておきのビー玉になった
それはとても綺麗で
朝焼けと夕暮れの記憶に似ていて
差し込む光には
優しさが溢れていた
逆再生の世界から飛び越えてきたきみは
絡まった水の中で
泣いているの?それとも…
ビー玉を壊れないように握りしめ
流れゆく瞬間の中できみを想う
時間軸がずれ過ぎていて
ここからはきみに届かない
それでも
きみを感じる感覚と溶けそうなビー玉を
大切にしたいと思った
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