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坂本龍一 + 高谷史郎「TIME」

京都ロームシアターで見てきた。
舞台上に水が張ってある様子が気になったので。

2階席最後列の真ん中近い席で、舞台上の水面もよく見えた。

舞台

舞台に中央には薄く水が張られていた。
波紋がないと、ノングレアの電源が切れたディスプレイみたいに見えた。
左右には小さな岩とレンガ、砂山があり、枯山水のようだった。

その後ろには大きなスクリーン。
境目もなく、前に人が立っても影ができなかったことを考えると、後ろから照射していたのだと思う。
そこに時々、舞台の様子がリアルタイムに映し出されたり、映像が流れたり、朗読の英訳が流れたりする。

舞台袖から水面が照らされ、反射してスクリーンにも光が当たり、映像と反射する水面の光とで、不思議な表現になっていた。

最後、舞台上に雨が降っていた。
水面に波紋が広がり、雨音が鳴っていた。

内容

時間、夢の話だった。

本作の鑑賞体験は始まります。水鏡のように舞台上に揺らぐ水面と、精緻な映像を写しだすスクリーン。「こんな夢を見た」の語りで始まる夏目漱石の「夢十夜」(第一夜)、「邯鄲」、「胡蝶の夢」―― 一連の物語と溶け合うテキストとともに紡がれる本作を包括するテーマは「時間」。

https://stage.parco.jp/program/time

語りが始まり、聞き覚えのある文章だからなんだったかなと考えて、また「夢十夜」だ、と思った。正直なことをいうと、他でもよくモチーフとして取り上げられている作品だから、使い古された感を覚えてしまった。
特に第一夜は、儚げな雰囲気があり、貝殻や星のかけら、百合の花など絵面として美しいのも分かる。それだけ強い作品たちなんだろうなと思う。

この3つは、時間や夢をテーマにした作品として有名で、わかりやすいモチーフを選んだのかなと思った。もともと国外で英語でも公演されてたけど、日本以外でも認知のある作品なんだろうか。

感想

あんまり理解しきれなくて、楽しみ切れなかった気がする。
そのまま受け取るっていうよりは、そこからいろいろ考えるための作品なのかもしれない。

メインホールの1階席、2階席はほとんどうまっていた。
客層は、年配の方が多かったように思う。英語でも字幕が出るのでちらほら外国の方もいた。
坂本龍一ファンが多かったのかも。

水と光の演出がよかった。
また舞台上で水使う演目があったら見に行きたい。

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