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国立国際美術館「梅津庸一 クリスタルパレス」を見てきた

国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」で初めて作品を見た梅津庸一氏の展覧会が大阪で開催されていたので、見てきた。

https://www.nmao.go.jp/events/event/202400604_umetsuyoichi/

たいへんよかった。
区分けされた展示空間がそれぞれ違った雰囲気で作り上げられていて、部屋を移るごとに違う印象になっておもしろかった。
自分と10も歳が変わらない人ひとりが、これだけの量の作品を作って、存命の間にこんな規模の展示をやれるんだってことに驚きもした。

緻密さ

第1章では、紙にインクで描かれたペン画が多く展示されていた。

これは、30センチ四方くらいの大きさいっぱいに花の意匠を手書きで敷き詰めたもの。ところどころ歪みがあって、よく見ると図形も少しずつぶれている。それが画面いっぱいに書き込まれていて、すごかった。

《floral floor》
《LIQUID NIGHT》

第3章で展示されている点描のような色の置き方の絵。
花粉なのかもしれない。これも細かい。

《フロレアル─汚い光に 混じった大きな花粉》拡大

第4章は、壁一面にリトグラフが貼られていた。
これはタイトル張りみたいでかわいかった壁。
印刷所で刷ったものだが、インク乗りがすこしずつ違って微妙なゆらぎがあった。

(リトグラフ)

混沌

またパープルームに来た。4月ぶり。
あいかわらずに、いろんなイメージが散らばっていた。
頭の中の記憶を覗き見てるような感覚。鏡が置いてあるのもよい。

パープルーム

壁紙も色柄があって、重ねるように作品が飾られていた。
視界いっぱいがこの色合いになっていた。
作品も均等に並べてあるわけではないし、右と左で壁紙の色味も違う。

(第4章)

第5章は、壁2つが全面に絵の具が塗られていた。
でかい!という気持ち。
DIAURAの展覧会オリジナル楽曲がMVとともに流れ続けてたのもよかった。

《緑色の太陽とレンコン状の月》

変な位置に投影されてた動画。後ろの壁との距離も近いし、その壁にも作品があるしで、かなり見上げないと見えなかった。
意味わからなくてしばらく見てたけど、最後までわからなかった。
イチゴジャムを塗ってた。

《高尾山にジャムを塗る、セカンドオピニオン》

おわりに

やっぱりでかい絵が好きだ。
筆致が分かるような絵画も好き。
陶器はまだあまり分からない。

自分の発想と違うものを、大きいスケールで見れるのが楽しい。

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