死ぬかと思った2020 前編

新年明けましておめでとうございます。今年も限りなく低い投稿頻度で細々とnoteを続けていくつもりでありますので、皆様どうかよろしくお願い致します。

さて、私めも社会の端くれとして皆と同様に新年を迎えられた訳なのですが、2020年は社会情勢も去ることながら、ちっぽけではありますが私個人としても様々な事(主に金が無いことに起因する不都合)が起こった年であるので、その2020年を振り返りつつ、同じ過ちを繰り返さないよう自分への戒めとして、私のふしだらな生活ぶりを余す所なく当稿にしたためておこうと思う次第であります。

2020年3月

2月まで私は大学3年生として芳しい成績ではないにしろ、ある意味で大学生活を謳歌していたのですが、あまりにも私のだらしない性質が原因で大学を留年してしまい、これから申し上げる色々な事情により私はそのまま大学を休学する運びとなりました。

「大学休学」というのは一般的に留学や、大学の学修以外で何か他にやりたい事が出来たりなど、"学生"という身分を保持した状態でまとまった時間を得たい場合に利用する制度だと思いますが、私に限ってはそうではなく、留年という事実を突きつけられたことによってやる気を完全に失ってしまったこと、奨学金の停止を喰らって学費を払うことが困難になってしまったこと、そもそも就職する気があまりなかったのでこのまま大学をドロップアウトしてしまったとしても大して後悔の無いということ、等、様々なマイナス面の要因が重なったことによる休学でした。

という訳で、3月31日に殴り書きの字で書いた休学届を大学の学生課に提出した訳ですが、当然その時には"休学した後の事"などは一切考えておらず、本来であれば大学4年生として忙しく迎えるはずだった4月1日を、急に自分の居場所をひとつ失った半フリーター状態として迎えることとなりました。

2020年4月

半ば勢いのままに大学を休学してしまい、これから何をしていけばいいのかも分からない状態で迎えた4月ですが、そのようであるにも関わらず意外にも不安はなく、寧ろ大学という足枷が無くなって身軽になったような感覚さえ覚えていました。

私は4月の1ヶ月間を、「これからの人生を考える月間」と称して過ごすことにしたのですが、私はこのスローガンめいたものをほぼ言い訳として自分の脳に落とし込み、たまのアルバイトへ出向き、休みの日は少しばかり残っていた貯金を切り崩し、フリーターという身軽な身分を利用して昼間から酒を飲んで麻雀を打つといった日々を正当化し、本来感じるべきである危機感や焦燥感なども一切無い至極どうしようもない生活を送っていました。今顧みれば、この時にもう少し考えて行動をしていれば後述するような目も当てられないような出来事にはならなかったと思います。

2020年7月

4月から約3ヶ月程経った日も、私は相変わらずの生活を続けていたのですが、当然このような生活を長く続けられる訳もなく、とうとう貯金やアルバイト代などが底をついてしまいました。それでも私の呑気な性質が故にとりわけ危機感を持てず、気づいた時には明日のアルバイトに向かう為の交通費はおろか、コンビニでパン一つを購める金さえも無くなっていました。私はここまで来て漸く、自分が非常にまずい状況に置かれていることを認識するのでした。

こうなっては仕方がないと、この頃から友人に金を借りる頻度が多くなりました。友人達に私の事情(とは呼ぶに足りない陳腐な言い訳)を話すと、友人達は快く金の貸付を承諾し、さらには「これで足りる?」「返すのはいつでもいいからね」などと言ってのけるのでした。

借りた金で飯を食い、アルバイトに行き、夜になればふてぶてしく布団に潜り込む生活は、それは生きた心地がせず、金欠と罪悪感に苛まれながら摂る惰眠など、ただの平臥に等しいものでした。

2020年8月

お財布事情というのは中々急変しないもので、それから1ヶ月程経っても友人に金を借りなければならない状況から抜け出せていませんでした。さらにそのような状況にも関わらず、ちょっとはした金を手に入れれば友人からの遊びの誘いも二つ返事で承諾してしまうといった廃疾が私にはあり、その結果、既に借金の総額は10万円まで膨らんでいました。当然、今の私には10万など準備できる金額ではなく、流石の私もこの頃には借金を返せていない罪悪感というものが募りに募っていたので、いっそのこと消費者金融で金を借りて友人達に返してしまった方が楽になるのではないかと思い、消費者金融の登録画面に個人情報を入力しました。

登録が終わるとすぐに消費者金融の方から電話が来て、電話に出ると、電話口で女性オペレーターから「年収はいくらか」「借りる金額はこれで間違いないか」「返済方法をどのようにするか」などを事細かに聞いてこられたので、私はすぐに面倒になって「後日確認して折り返しします」とだけ言って電話を切ってしまいました。

あの時の手続きが面倒で本当に良かった。手続きがもっと単純であれば私は確実に消費者金融に手を出していました。まあ、それにより友人に金を返す手立てが無くなってしまったということになるのは事実なのですが。

消費者金融などに安易に手を出してはならないといっぺん頭を冷やし、自分の計画性の無さ、金銭面のだらしなさを認め、反省し、この頃になって漸く本格的に借金を返済する為の行動を起こすようになりました。

大学入学と同時に始めた塾のアルバイトに加えて新たに派遣のアルバイトを始め、一念発起、心機一転して借金の返済に努め始めるのでした。

後編へ続く。

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