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セブ島短期留学

■1週間の語学留学へ

 2019年7月13日(土)から1週間、フィリピンのセブ島にある「サウスピーク」という英会話学校に超短期留学してきました。
 何故、留学を決めたかと言うと、現在、会社主催による1年間の英会話研修に参加しているのですが、既に2/3程度のカリキュラムを経過しているにも関わらず、英会話力はまだまだで、このまま終わりを迎えては余りにまずい状況だと思ったからです。
 そもそも、何故、英語(英会話)を学び直したいと思ったかというと、52歳となり、会社人生の終焉となる定年が視界に入ってきて、今後の残りの人生をどう生きるか考えた時、極力やり残し、思い残しの無い人生にしたい、もっと視野を広げてまだまだ色々な事を経験したいと、ぼんやり思っていました。
 今後やりたい事のひとつに海外旅行(既に大好きですが)や海外生活があり、それらを更に充実さたり、外国人とのコミュニケーション能力を充実させる為にも英会話を習得したい、という気持ちが強くなったからです。

■フィリピン留学が注目される理由

 フィリピン、セブ島には数多くの英会話学校があります。
 初めにここフィリピン、セブ島に目を付けたのは韓国系の英会話学校でした。韓国は日本に比べて、今も尚、受験戦争が酷く、一部の財閥系大手企業への就職を目指すには英語能力がかなり重視されており、TOEICで高得点を取る事が必須のようです。この為、英語留学が盛んな韓国ですが、アメリカやイギリス、オーストラリア等への語学留学は時間と費用がかさむ為、目を付けたのが「フィリピン」だったのです。フィリピンは母国語が英語であり、物価も安く、渡航時間も通常の英語圏に比べ圧倒的に短く済み、同じ期間留学したとしても費用は1/2~1/3で済みます。
 また、フィリピンは宗主国であったアメリカの影響で英語教育が盛んで、質の高い英語が話されています。
 このような理由により、韓国系の英会話学校が次々と設立され、圧倒的に韓国系の学校が多く、後発的に日本系の学校が増えつつある、といった状況のようです。

【フィリピンと日本、韓国の位置関係。石垣島や台湾の先から既にフィリピンで、時差1時間、5時間弱のフライトで行けます。】


■学校を選ぶ過程

 数ある英会話学校の中には、様々な学校が存在します。中には遊び気分で留学している生徒が多い学校や、ちゃんとした教材やカリキュラムが確立されていない、外国人講師まかせの学校も多数あるようです。
 ネットで情報を収集するとともに、留学経験のある友人・知人達3人の意見を聞きました。やはり、「日本人同士で群れてしまって、せっかくの会話の機会を減らしてしまった」、「食事はいつも外食だったので、観光気分になってしまった」、等の意見がありました。
 特に印象に残っているは、「あまり勉強できなかったけど、いい思い出となった」的な意見でした。
 本当にそれでいいのだろうか?
確かに海外で知り合いがいない中、1週間過ごすという事はいい経験にはなりますが、あくまでも達成したい目標は「英会話能力の向上」です。
 決して安くはない費用と、仕事に多少の無理をしつつ、貴重な時間を費やして行く訳ですから、無駄にはしたくない気持ちが強いです。思い出作りに行く訳ではありません。
 行った人の生の意見は、ネットの反応ではわからない貴重な意見でした。そんな中、ひとりの方が既に3回の短期留学のうち、リピートして2回行っている学校が「サウスピーク」でした。
 サウスピークは日本人経営であり、日本人だけに的を絞った英語力向上を目指している学校です。
最初は「日本人だけでつるんでしまうから良くないかなぁ。」と思ったのですが、サウスピークについていろいろ調べるうちに、【日本人が多い=英会話が上達しない】と、まことしやかに言われている事に疑問を持ちました。

■SousPeak(サウスピーク)を選んだ理由

 疑問に思った事は下記のような事です。
・外国人が多くても、日本人が居れば日本人とつるんでしまうのではないか?
・圧倒的に韓国人が多い学校では、韓国人用のカリキュラムが組まれるのではないか?
・中、高、大学と日本で英語を学んできたバックグラウンドを理解していない外国人経営の学校で効率良い授業が受けられるのだろうか?
・英語で学んで(「英語を学ぶ」では無く)きた経験の無い日本人にとって、英語解説のみの教材はハードルが高くないか? など。

 これに対して、サウスピークの方針は全てをクリアするものでした。

・外国人生徒同士で話す事は、英会話能力の向上には直接は繋がらない。
・外国人が多い学校では日本人として優遇されることはない為、メンタル面において不安定となり、勉強に集中できない場合がある。
・多くの韓国系学校は、韓国人の為に作られたカリキュラムが提供される為、日本人にはそぐわない内容である。
・英語力向上に実績のある、日本人に向けて丁寧に作られた日本語のテキストを使用する。
・申込みから留学までの期間にテキストを示し、日本でできる勉強(文法等)の予習を済ませるよう指導があり、留学してからは外国人講師との勉強に集中できる環境を整える等、メソッドがしっかり確立されている。
などなど。
これにより、迷いは無くなり、サウスピークへの留学を決めました。

■1週間の留学生活スタート

 サウスピークは日曜日に入寮し、月曜日からオリエンテーション、授業スタートという流れでしたが、有料オプションで土曜日に入寮、日曜日に3コマ(50分×3回)のイントロダクション授業を受けられるので、期間の短い私は少しでも多く学びの機会を作りたい為、これを付けました。
 前乗りしたのはプレミアム校(他にもオリジナル校、日本語禁止校があります。)では私ひとりでした。
 セブ空港にてピックアップされ、現地スタッフの方に宿泊する部屋、「キュービクル」と呼ばれる勉強部屋、食堂等を案内され、在校生に私という新しい生徒を告知するためのチェキを撮りました。
 翌日、11時から授業スタートなのでキュービクルに行くも、一向に先生が来なくて焦りましたが、食堂にいた在校生の方に助けてもらって、校長先生的なメイソン(Englishネーム、日本人の方です)さんに連絡して頂き、授業が13時スタートである事を知らされました。これでひと安心。まだ自己紹介もしいないうちから在校生に助けてもらえて、「日本人学校でよかった」と思ったものでした。
 初めての授業はダーウイン先生による「フォニックス」、「4S」(サウスピーク独自のメソッド。長文読解テキストを使い、4つのSkills(読解力・リスニング・英作文・会話能力)を鍛える)の授業でした。
 フォニックスでは「発音矯正」というか、日本人には馴染みの薄い、口、舌、歯、全てを使った発音方法を丁寧な図解と先生のお手本で示し、私の苦手な発音に対する指導を丁寧にしてくれました。
 発音に関して、事前学習でテキストとCDで予習はしていましたが、実際の舌や歯、口角の使い方を目の当たりにすると、テキストとCDだけでは到底分からなかった発音メソッドが非常に良く分かりました。
 これは本当に目からウロコで、実際に受けてみなければ学べない内容でした。先生は見本を間近で実演してくれて、歯・舌・口の関係を分かり易く図解してくれ、動画も撮らせて頂けます。

【個室部屋 ドアの向こうにトイレとシャワー完備】

【キュービクル内 勉強に専念できる勉強部屋】

■毎日の生活と勉強

 月曜日の8時から、今週入学したメンバー(こちらではその仲間を「バッチメイト」と呼びます)と合流してのオリエンテーションがありました。

【会議室にてオリエンテーション】

 私を含めた男性3人、女性2人のバッチメイトと初めて顔を合わせました。年齢、滞在期間、英語レベルも様々な人がバッチメイトになりました。
 この日から1コマ50分、日に3コマの授業を日々こなします。私の場合はBS(ベーシック・スピーキング)、P(フォニックス)、4Sの3つの授業です。そして空き時間は全て勉強に充てる生活かスタートしました。
食事、睡眠時間を除いた7時間あまりをひたすら予習・復習に宛てて、キュービクルにて篭ります。合計10時間の学習です。私は一人部屋だったので、静かな環境である部屋でも勉強をしました。
 実際、皆さんこのスケジュールを淡々とこなしています。
 食事の時間が唯一の懇親の場でもあるので、このときに友好関係を広げることができ、孤独に苛まれる事もありませんでした。
また、ランチタイムは講師の皆さんも同じテーブルにて食事を取るので、生きた会話をする為に、皆さん積極的にフィリピン人講師の方との英会話に挑戦する風土になっています。
 この繰り返しにより、たった1週間ではありましたが、かなり密度の濃い授業を受け、それを定着させるサイクルを経験できました。
 これは、最初の1日を過ぎた時点で、いかに記憶を定着させるか、その為に有効な勉強方法についてのレクチャーがあった事も大きかったです。

【日替りで提供される食事。これにスープが付きます。薄味で飽きない。】

■留学の息抜き。

 留学も折り返しの水曜日には、バッチメイトで都合のついた皆さんと初めての外出をしました。
 17時以降、23時の門限までの時間と昼食時間については外出が認められています。学校近くにある、有名な「7Dマンゴー」のファクトリーに行ってお土産を購入したり、大型ショッピングモール「Jセンターモール」にて留学生活に必要な必需品を購入し、夕食を供にしました。
 皆さんとても素敵な方で、英会話学習という同じ目標を掲げる共通認識のもと、いろいろな話ができました。やはり同じ日本人であることの安心感は言うまでも無く、外国人だけに囲まれた環境になったとき、ここまでノンストレスな仲間が短期間でできるかどうか。これもこの学校を選んだ大きなポイントのひとつだと思いました。
バッチメイトや生徒の皆さんに、精神的支えられたり、勇気や刺激を貰えたから頑張れた部分もかなり重要な要素でした。

【歩いてすぐの「Jセンターモール」。食料品や雑貨、何でも揃います。】

■卒業式と懇親会。

 そして、あっという間の卒業式。当日は在校生、講師陣、スタッフの皆様が見守る中、卒業証書を授与していただき、サウスピークの経験と感謝の気持ちを込めた2分間の英語スピーチをさせていただきました。
卒業証書とともに添えられたのは、講師の方からの心温まる手書きのメッセージ。たった1週間だったにも関わらず、お昼ご飯のときに話しただけの先生までもがコメントを書いてくれました。このサプライズには感激するとともに、心がこもっているこの気遣いに、やはり日本人経営ならではのキメ細やかな配慮だと感じました。
 その後は多くのメンバー(20人くらい!?)とともに打ち上げ&懇親会的な飲み会に参加しました。皆さんもめったには無い、こういう機会を楽しみにしていたようで、17時30分スタートで5時間(!)に渡って懇親の輪を広げる事ができました。

【卒業証書と寄せ書き(2つ折り内側にメッセージが書いてあります。)】


■まとめ。

 翌日、皆さん自主勉強をしている最中、邪魔しないようこっそり去ろうとする私に気付いた方々が、タクシーで退寮する私をお見送りしてくれました。そして、私の超短い留学生活は終了しました。
 今回私がお世話になって実感したこの学校、「SousPeak」をオススメしたい私なりのポイントを記載しておきます。
・外国人講師の教育が徹底していて、レッスンのポイントを共有化したり、年間優秀講師の表彰等、講師のレベルとモチベーションUPを常に行っている。
・発音矯正が非常に分かり易かった。教え方も講師任せでは無く、しっかり教育されていると感じた。
・衣(週3回の無料クリーニングサービス)、食(日本人向けにアレンジされた飽きない料理、安心なウォーターサーバーにて24時間いつでも供給される無料の水)住(住居内の清掃、ごみ回収等)が完備、サポートさており、勉強の事だけに集中できる。
・昼食時に講師と食事を供にしたり、そのときの会話のネタを例題として全員に共有するなど、英会話をさり気なく促す「しかけ」がある。
・バッチメイトや生徒同士の適度な交流が叶えられる。
・指定された教材がレベル、目標に合っていて理解し易かった。
・卒業後の勉強方法や目標設定にも積極的にアドバイスしてくれた。

といった所でしょうか。
 サウスピークではリピートされる方も多いと聞いていますが、納得できました。
 私自身も機会を作って再び挑戦したい気持ちになりました。
 ご興味を持った方には、いろいろと情報提供や若干の割引紹介制度もありますので是非ご相談下さい。

 最後までご覧頂き、有難うございました。

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