不妊治療の話 その6

前回初めての体外受精が失敗に終わった話をしました。

次は2回目以降のチャレンジと、並行して受けていた検査の話です。

今回のトピックは
2回目の採卵と2回目の体外受精
子宮内フローラ検査と血液検査
不妊原因発見?!

です。

2回目の採卵と2回目の体外受精

1回目の採卵で凍結卵が一個しか出来なかったため、また採卵からやり直しです。
また自己注射かぁ〜いやだなぁと思いつつチャレンジ。
先生から、体の負担的にも採卵回数はなるべく少なくして今回でたくさん卵子が取れるようにと卵子を育てる薬の量を増やして下さった結果もあって12〜5個ほど取れました。
前回が5個だったのでかなりの収穫です。
この内いくつを振りかけ法にしますか?顕微にしますか?という割合は患者自身が決められるのですが、顕微の方が凍結卵になる確率は高いとのこと。
なるべく自然な形の妊娠にこだわりたかったけど、体外受精まできてる時点でしょうがない……!と夫と相談して、3分の1を振りかけ、残りを顕微にしました。(それでも諦められなかった振りかけ……笑)
結果、胎盤胞まで成長し、凍結卵にいけたのは8個。グレードの良いのが3つ、まあまあなのが3つ、残り2つは普通もしくはこれなら採卵再チャレンジするのも手かな〜みたいなやつ。

とりあえず単純計算で8回分はある!と夫婦で久しぶりに喜べました。
たくさん取れたからか採卵後の痛みが1回目よりも酷く。家に戻っても夜中トイレの帰りに腹痛が酷すぎて動けなくなり廊下で倒れるほどでした。(夫が見つけて痛み止めを持ってきてくれなければ朝まで廊下から動けなかったと思います)

2回目の移植もこれまでと同じように。
二分の一確率でいうなら次は上手くいく!!と前向きでいましたが、結果は陰性、ショックでした。

子宮内フローラ検査と血液検査

2回続いての陰性だったのでクリニックの先生から3回目に移る前に他に出来る検査をしましょうと提案がありました。

まず受けたのが子宮内フローラ検査
最近になってよく聞くようになった方も多いのでは?
簡単に言えば腸内フローラの子宮バージョンでしょうか。
悪い菌と良い菌がそれぞれ子宮内にいるそうですが、その割合を測る検査って感じです。
子宮内にはラクトバチルスという良い菌がいるのでそれがどれだけいるかを見て、子宮内環境を見るって感じかな?
詳しくは調べて頂ければ……。
検査はブラシみたいなもので子宮内を擦って細胞を取るのでその瞬間だけ痛みがあります。
もはやいろいろ検査をしているとこれくらいの痛みは慣れてくるって感じですが……。
で、検査結果、私の子宮内の環境は……

99.9% 良好

稀に見る良い結果だと先生も言ってましたが、帰りながらなんでそんなに良い環境なのに妊娠しないんだー!!って夫に愚痴ってました笑
これが数字が悪ければサプリを飲んで子宮内環境を整えたりするらしいんですが、そんな必要もないくらい。
(それでももっと良くなるならとひと月分だけ買って飲んでみたりしました)

私と夫の中では3回目の体外受精までにいろいろ検査しましょうということで、ここで何かしら悪い結果、数値が出て欲しい訳です。
そうするとこれが原因か〜!じゃあここを改善だね、となる。
ここで受ける検査で全て良い結果だといよいよ原因不明の不妊治療との戦いが見えてくる訳です。
原因不明だけは手の施しようが無くなるので避けたい。どっかで悪い結果出てくれ〜!と思いながら検査を受けていました。

続いて受けたのが血液検査
すみません、正式名称はわかりません。
こちらは採血を何本も取って抗体の数値とかを検査していました。
この数値は平均値だね〜とかちょっと高いね〜とか。
そしてここでやっと原因かもしれないというものに出会います。

不妊原因発見?!

血液検査が返ってきました。
注目すべき数値が2つありました。
・インスリン抵抗値が高かった
・Th1/Th2の値が高かった

インスリン抵抗値については隠れ糖尿病みたいな状態といえましょうか。
こちらについては薬だけでなく、普段から運動を取り入れて体の細胞に「エネルギーが必要だよ〜」と呼びかけることで症状が改善していくみたいです。
妊娠を希望する人にとってはあまり良くないし改善していきましょうねという感じ。

Th1/Th2は免疫に関する細胞とのこと。特にここの値が強く、ここが原因で凍結卵に対しての拒絶反応が強かったのではないかという見方でした。
受精卵(凍結卵)は半分は自分の細胞ですが半分は他人の細胞です。
免疫が高すぎると、排除すべきものだ!と受け入れていいはずの受精卵が弾かれてしまっているのではないかと……。
こちらも薬を飲むことで抵抗値を下げることが出来るそうです。

どちらもそれっぽい理由(特にTh1/Th2の話は聞いていて納得でした)な上に薬で解決出来る。

やっと原因(かもしれない)が見つかった上に解決方法もちゃんとある!と帰り際は夫婦久しぶりに前向きになれた瞬間でした。

処方された薬を飲んで3回目に挑みます。
3回目の体外受精を受けるに辺り、もう一つ提案。今回は自然排卵での移植にしましょうとのこと。
これまでHCG注射を打って人工的に排卵を起こして移植してきましたが、その辺をやめて自然排卵にしましょうというもの。
全く注射がゼロ回になるわけではないですが、注射を打つ回数や、飲み薬、膣錠などの数が減るそうです。
これまでたくさんの薬に体を管理されながらの生活だったのですが、真面目な性格上、きっちり指示通りやらなきゃとなりがちなので、その辺の服用回数を減らした方がリラックス出来るだろうという感じでした。

今まで通り、薬や注射を言われた通りこなすこと自体は問題ないですが、回数がグッと減ったのは助かりました。膣錠も1日2回に減り、仕事を抜け出してトイレで挿入する必要がなくなりましたし、忘れないように鳴らしていたお薬用のアラームも減りました。
指摘された通り、回数が減っただけであれをやらなきゃこれをやらなきゃと常に考える必要がなくなって余裕も生まれました。
3回目の体外受精はこれまでの2回と比べて一番リラックス出来たような気がしていました。

ちなみにこの2回目の採卵で私の年齢は31歳になりました。30歳の内に出来なかったなぁ〜と思いつつ、そんな3回目の結果は次回にて。

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