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フリー麻雀との出会い

※非常にセンシティブな内容を含みますのでお値段がついています。
ご了承ください。


学部の麻雀サークルに入り数か月。
そこそこの成績表を貰い1年生の肩書きに別れを告げました。
サークルへの活動にも毎回ではないものの顔を出し、少しずつゲームに慣れてきた頃、誰もが抱く感情に例外なく自分も包まれました。

「世間でフリー麻雀と呼ばれるものを打ってみたい...。」

当時天鳳四段に達するかどうか程度の実力。(今でも大差ないかも...)
3対子の捌き方も怪しい。50符の点数を知らない。

それでも、周囲に支えられながら決意を固めました。
好奇心に負けたという方が正しいような気もしますが。
懐具合を気にしつつ、緊張とワクワクを胸に初のフリー麻雀へ。

しかし、足を踏み入れた日吉の雀荘、「四つ葉くらぶ」では様々な意味でボクの想像を絶する出来事ばかりに出くわすことになるのでした...。


初陣を前に

フリー麻雀そのものが初めてであることを告げ、店長さん(?)から丁寧なルール説明を受ける。
ここは0.5東南戦1-2で祝儀は100気持ちポイント。キャンペーン類を除いて特殊なルールは採用していない。オーソドックスな東南戦だ。
ゲーム代は一般が400円の学生250円。(これはその当時なので現在は不明)
トップ賞が100円だったはず。普通だ。ここまでは。

これも当時のことだったのだが、新規のお客さんは何とゲーム代が100円になる。
ハッキリ言って凄まじいアドバンテージである。執筆時点で6年間フリー麻雀に触れているが後にも先にもここまでのものは初めてだった。仕事の無い時間帯にとりあえずフラッと寄ってしまったおじちゃんが1回打つお金でボクは4回打てることになる。

また、この店だけの特殊キャンペーンなのだがITUというものがある。伊藤さんの略ではない。
一発ツモ裏の略で来店時に100円を払うと遊戯中に一発ツモした牌が裏ドラになるとお店からジャックポットボーナスが貰えるというものだ。常時開催していてMAXまで貯まっていると10,000円が手元に転がり込んでくる。
挑戦権を得る費用が安く意外とすぐ達成できそうなので毎回100円払っていたが予想外に難しい。というかボクは達成したことが無い。
大変どうでもいいのだが、同卓者に達成されると意外と悔しい。

もう1つどうでもいい特徴として、赤牌が全てどう見ても黄緑色にしか見えないというものもある。昨今サファイア牌だとか虹牌だとかゼブラ牌だとか騒がれているがこちらも中々インパクトが強いので是非訪ねて実際に確かめてみて欲しい。


席について僅か3秒後の衝撃

ルール説明も終わり、震える脚を動かし案内された席へ座る。
椅子が高すぎてあたふたしたが、何とか調整し対局相手に向き直る。
おじさま系のお客さんが1人にメンバーが2人。
新人の特権とも言える元気な「よろしくお願いします」を口にスタート。
東2局の1段目終わり。伏せられていた手を開けた、そのときだった。

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