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アンディ・ウォーホルの自伝が文庫化されていた

「百年の孤独」の陰でひっそり?と文庫化されていました。アンディ・ウォーホル の自伝です。

原書は1975年に出版された「The Philosophy of Andy Warhol (From A to B & Back Again」

「ぼくの哲学」
著者はアンディ・ウォーホル
訳者は落石八月月さん

単行本と出会ったのは音大を卒業してすぐくらいのこと。芸術関係を勉強している時に本屋で偶然見つけて、あのウォーホルが自伝を書いていたのか!とワクワクしながら読んでいました。

あれから約15年が経ち、これまた本屋で偶然見つけたのが今回の文庫版です。
再読すると、前とは違った箇所が気になるもので、自分の感じ方や考え方も変わっているようです。

例えば、

人や文明が堕落して物質的になってくると、表面的な美しさや豊かさを指摘して、これが悪いことならこんなに楽しいはずがないじゃないかと言い出す人達がいる。

本文「美」より

他にも、

大きな都市には公園という小型の田舎を作ってあるから行けるけど、田舎に行ったって小型の都会はないものね、だからホームシックになるんだ。

本文「雰囲気」より

など、以前はピンとこなかった箇所が気になって、15年間の自分自身の変化に気がつきました。

文庫版になって気軽に読めるようになりました。
ウォーホルってなんか気難しい人、と思っている人にこそ読んでほしいです。
きっと新しいものの見方に触れられると思います。

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