ギターピックのこだわりの話
俺はアコースティックギターで使用するギターピックを鼈甲(べっこう)のモノを使っている。
鼈甲とはタイマイというウミガメの甲羅の加工品なのだが、絶滅危惧種の為、ワシントン条約により商業取引は現在は禁止されている。
なので使っているものは、禁止前に原料を確保していたものということになる。
プラスチックのピックと比べると当然だけど割高だし、楽器屋ではなかなか出会わない。
しかし、これで弾いた音はそりゃあ最高なのよ。
プラスチックの音にはもう戻れない。
エレキだとそこまで違いはわからないと思うが、アコギだと歴然。
俺は2枚持っていて、もう5年くらい同じものを使っているがまったく問題ないので経済的かつ、プラごみは増えない。
原料的に言えば環境に良いとは言えないので、大事に使って、無くさないようにするのがせめてもの気遣いではある。
鼈甲ピックがなくなったら困るのと、弾き方によっては割れやすかったりするみたいなんで、個人的にはオススメというわけではないが、K5 soundの重要要素として聞いてもらえると嬉しい。
その鼈甲ピックサウンドはこちらから聴く事が出来るので是非聴いてみてほしい。
ちなみに今回鼈甲を調べたら、江戸時代大奥などで鼈甲性の張型という男性器を模したアダルトグッズが使われていたらしい。
エロによって(かどうかは知らないが)ウミガメが絶滅しかけるとは、なんだか腑に落ちないものがある。
が、俺がやっている音楽がエロに勝るほど、上等なものかと言えばそんな事はなく、なんとなくそう思いたいだけで、結局それはエゴなのだ。
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