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北海道選抜予選 サロベツ100マイルロードレース2023 3位

北海道豊富町で開催される160kmのロードレース。交通規制の関係などあって短い周回コースになりがちなスポーツなので、20Kmの周回でコースを設定しているのは魅力だ。しかも大自然の中走れる。
コースはほぼ平坦で、細かいアップダウンこそあれど、上り坂と呼べるような坂は皆無。av,スピードは38km /hに迫った。
このレースで5人の北海道選抜メンバーが決まり、そのメンバーでツールド北海道国際レースに挑むとあって、それを目標としている人はガチである。

320km大移動

金曜の激務を倒し帰宅すると、レースの準備どころではなくベッドに倒れる。土曜にゆっくり起きてから準備して豊富へ向かう。すでに疲労感があって、下道を走る気になれず、高速乗ってオートクルーシング走行。
調子は絶不調である。沖縄合宿からの流れで、あまり回復することができず休んでも回復しない状態。体もむくんで60kg(先週57kgほど)。これはダメだと分かっていた。
でも、今回の一番の目的は道中、羽幌町の祖父母にお嫁さんを会わせることなので、とりあえず行く。私と妻は消防士&看護師。祖父母も消防士&看護師だったこともあり、祖母がニコニコでとても嬉しそう。寿命伸びたと言ってた。祖母は私と弟の区別がつかないくらいに老いている。あと何回会えるだろうか。用事がなくても会いにいかないとな。
前日はコースを走っておきたかったが、生憎の雨でオフ。調子悪いわ、回復走もできないわで、もう開き直る。
同じ宿に、今回是非とも選抜入りしてほしいと思っていたテル君がいた。雨だからと持ち込んだローラー台で調整していた。頑張れよぉ。

レース前半

順位予想としては、上位から、小橋さん、平口さん、島野さん、私、牧野さん、相野さん(以下敬称略)。小橋は動きが素早いからマークできないし、スプリントしても勝てないので、無視。島野と牧野は意地でも選抜入りしたいので、みておけば間違いないだろう。自分は辞退すると公言していたので、上記5名でツールド北海道メンバーと思っていた。
スタートしてすぐにアタック合戦。ほどなくして、10名近くの逃げができた。前に行ったので力があるのは奥山さんだけ。メンバー的に160km行けるとは思えなかったのでスルー。

余裕こいてたら置いてかれる

第2波で、小橋、平口が前にブリッジしてしまった。後ろに残されたけどあと140km近くあるし、焦らない。逃げと1分以上差が開いていく中で、私を置き去りにして前に追いつきたい、島野、牧野の波状攻撃が始まる。そうしているうちに数名で抜け出した。さすがに、前に追いつかないと話にならないよね?ってことで逃げを捕まえるまで協調。無事に逃げをキャッチして振り出しへ。かなり人数が減ったな。

レース中盤

アテンダントを取得して私のサポートをしてくれた奥さんは、ボトル渡しなど初めてで、案の定ミスる。おーのー。これはまずい。一周20kmという大周回が私を追い詰める。チラッと横を見るとイケおじの宍戸さんおった。宍戸さんからボトルを分けてもらう。あざす!
振り出しに戻ったので、yフィットとイナーメの連携が始まる。耳打ちして、ああしろこうしろと作戦たてている様子。元プロとかニセコ優勝とか全員国内トップクラスに強い人たちなので、正直ひとたまりもない。
奥山と牧野の二人が抜け出したおかげで、今レース初めて集団は一定ペース。束の間の安心感。

レース終盤

牧野と奥山を捕まえたのは、たぶん、残り70kmくらい。また振り出し。ラスト3周回だったかな。ホームストレートで補給を受け取っていると、前の方で猛烈ペースアップ。置いていかれるが、追いつくでしょと軽く考えていたら、なかなか追いつかない。おいおいと思って全開で踏む。2分420wとか出ていた。かなり脚使って追いついた。どうやら平口他が勝負に出ていたらしい。

平口、補給アタックで師をおいてくとは何事か!


イナーメ島野がyフィット相野に小橋が遅れているから回すなと指示出し。え、小橋遅れたんか。以降、全員ツキイチ化した。集団のペース落ちたタイミングでyフィット奥山のアタックで15秒ほど先行。奥山氏どんだけ逃げるんだ・・・。集団回すのは私、平口、MRC山下さん。後ろには計10名くらい。
ふと、貴重な時間使って金使って北の果てまできて脚だけ使わずに残して帰るほど、しょーもないことはないなと思った。誰も前に出ないなら、力づくで千切るまで。それが出来るのは今レース唯一の坂といって良いかもしれない2分程度の坂。スタート前から重たい脚に力を込める。平口と私の二人になったかと思えば、島野がきて少し先行される。ホンダ栃木臼井さんもきて、3人で島野を追いかけるけど、みんな余裕なくて、後から牧野もきた。さすがはニセコ優勝の牧野。さっきまで逃げていたはずだが、追いついてきた。牧野にくっついてもう一人きた。前2人、後ろ5人の追いかけっこ。この後に及んで後ろ5人でツキイチ発生。タイム差は広がっていく。切り替えるしかない。

5人で前2人を追う

このメンバーでスプリントして勝てないとすれば平口だけ。4位以上は確定だ。最後は師弟対決を制して3位。

平口、師にハンドル投げてくるとは何事か!

終わりに

テル君に辞退を申し出ると、自力で選ばれないと行けないとの返信。学生の頃ぶりだろうか、7年ぶり5回目のツールド北海道国際レースに出ることになった。3年間自分の弟のように可愛がってきた平口が北海道を出るかもしれないとのことで、最後の思い出作りにしようと思う。えげつないくらい山岳コースらしい、DNFになるまであるんじゃないか。そうならないよう頑張ろう。

感銘

当たり前かもしれないけど、難しいこと。不得意なシチュエーションを作らないことが大事だと思った。得意でない上り勝負を避けるために先行した(たぶん)奥山氏のスタイルに心を打たれた。得意なやり方で進めるより、不得意な場面に遭わないように先手を打てれば上手くいくことはたくさんありそうだ。私の仕事の話。終わり。



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