ニセコクラシック2023 19-34歳 8位
ニセコへの想い
特に強い思い入れがあるレースはニセコクラシックとツールドおきなわ。どちらか(も?)のレースで勝つことがアマチュア日本一を名乗るには不可欠な要素だと(勝手に)思ってる。ニセコクラシックはやれることを全て尽くして準備した結果、8位に終わった。
昨年を超える最高のコンディションを持ってきて、それで負けた。必ず勝ちたかったのに。もっとこうすれば結果は変わっただろうと思うことは多々あるけれど、ミスなんかではなく、実力と思ってる。
最初にことわっておくと、8位だったので特に写真はない。
人生ハードモード
環境は変わる。その時置かれた環境で自分自身を咲かせられない人は枯れていくしかない。4月から暦通りの勤務になり、土日休みが確約されたのと引き換えにまとまった時間がほぼ取れなくなった。練習は平日の朝5時すぎから7時まで。大学生ゆえに特に早起きする必要もない日に私のために一緒に起きてくれた平口には感謝しかない。てんきゅー。
人生ハードモードである。だが、それがいい。そうじゃなくてはならない。だから楽しい。
レース序盤
前日も体が動いたし、カーボローディングも完璧だった。必ず行けると信じていた。
序盤は特に何もなく、事故に巻き込まれないようにするだけ。個人的にはパノラマラインで上げる意味もないように思うし、新見まで省エネで進むだけなのだが…今年は例年以上に危ないシーンに遭遇。初回の下区間、鋭角左コーナーで減速せずに森に直進していく人とか、曲がりきれずコケる人とか。つまらないことでレースを去りたくないなら最低限下調べしておくマインドは重要ではなかろうか。
パノラマラインは昨年通りイージーペースで頂上まで、去年の方が楽に上れていたかな?と思うような、思わないようなフィーリングだった。
海から折り返し
パノラマラインを下って蘭越の海にタッチしてからは集中モード。90㎞地点の上りでは昨年、高岡さん、平口と逃げた区間だ。今年はそういうことしないよね?と思っていたが、富士ヒルチャンプの佐々木さん(ゴール後話していると同い年だと判明して親近感)が同じところでペースアップ。高岡さんと平口も行った。去年と同じか。行くしかないか〜、と思い追いかけるとイナーメの北野さんも行く雰囲気だったので「行きましょう!」と声をかける。こうなると全然去年と同じではない。ゴールまで行ける強力なメンバーである。と思ったけど、集団もちゃんときた。そうよね。
新見の上り
何度もシミュレーションした。何度も走った。遅れるはずがない。むしろ攻撃できるはずだと思っていた。けど、現実は違って、正直キツくて、そこまでの余裕がなかった。それなりに向かい風だったと記憶しているけど、常に前から5番手以内はキープ。集中力を切らせばズブズブ位置を下げてしまいそう。ここでは何があってもどんなに辛くても絶対に遅れないと精神を自分で繋ぎ止める。こんなに踏んでいるのだから後ろは少人数だろうと思っていたのに、頂上でかなりの選手が残っているのを知ってショック。
昆布の坂
決定的だったのは、昆布の二段坂!ではなく、そこに至る下り区間。前から6番手で下っていると、ふっと4番目の人が車間を開ける。数メートル車間が空いただけだったのだが…
先頭で相当踏み込んでいるのは平口、そこに優勝したコウリョウ君(後の全日本チャンプ)も前、牧野も行ったのかな?3人で5秒から8秒ほど早く下り切っていたと思う。
そのマージンを持ったまま昆布の上りへ。集団からクライマー勢が2名飛び出す形、平口が前からドロップしてきた。集団前は松木さん、マサオ君(後の全日本2位)と長澤(往来・北大OB)と私。
二段坂上りきり右コーナーでタイム差は10秒もなかったと思う。新見よりはかなり余裕を持って走れていたと思うけど、それは終わった後だから言えることかもしれない。前はずっと見えている。黄色いMAVICレヴォーグが目印。
ゴールまで
去年、石井選手を追いかけていた時のことを思い出す。こうなると追えないんだった。分かっていたはずなのに、分かっていない。また同じことをしてしまってる。新見の上りで自分は思っていたよりも弱く、想像していた走りが出来なかったことで、下り区間たった数秒を自分で埋める選択ができなかった。完敗だ。
それでも最善のリザルトは残さなければならない。残されたメンバーと動きを見てると小橋か北野さんだろうと思っていた。先に行った小橋に反応する形で追いつくこともできず年代別8位。
残念
なんとも絶妙な感情のまま前半の山場、ニセコクラシックが終わった。グランフォンド世界選手権には行こうと思う。かなり旅費が高騰して経済的負荷は半端ないけど、行ける(今は)環境にある自分は恵まれている。職場しかり家庭しかり、その環境を生かさない手はない。必ず自分の人生にプラスに働く。次の目標に向けてがんばろう。
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