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【RX木村】サロベツ100マイルロードレース2024 優勝🥇


コースあらまし

20kmの周回を8周する160km(100マイル)のレース。長い坂はないけど、完全な平坦でもない丘陵コースで得意でも苦手でもない。唯一あるキツい坂「以下、勝負所という」は本気で踏めば1分半くらい。他は細かなアップダウンがあるくらいでコーナーの難易度は低い。雄大な大自然の中走れるというのが良い。

見立て

勝てる気は全くしない。現時点のパフォーマンスは解析によると4月と同等レベル。決して高くないし、食事と飲酒の制限をやめて、体重は59.0㎏と自分史上でかなり重たい水準。普通に考えたら勝てる訳ないけど、勝つ時って、大体は勝てると思って走ってない。一方で、完璧な仕上がりで挑むニセコとか沖縄では勝つ気満々なのに、イマイチ嚙み合わないことも多い。人生なんてそんなもん。

コーチレビュー、4月と同水準って…


北海道のレースはチームメイトがいないうえに、集中攻撃をくらって厳しい展開になることばかりだけど、今回は高岡さんが参戦しているので、難易度はグッと下がる。繰り返しになるけど、勝てる気はしないので、グランフォンド世界選手権に向けたトレーニングとして頑張るのみ。

何か出来る気はしない

ライバル

2人
島野(2024ニセコ年代別優勝、JPT)、牧野(2023ニセコ年代別優勝、JPT)

3周目まで(60km地点)

風がそれなりに強く4時間を超えるレースなので、相当に良いメンバーが行けば逃げるし、そうでなければ行かない。一つの基準としては、島野か牧野が逃げれば自分も行く、それ以外は行かない。島野と牧野が両方いくなら、高岡さんも自分も行く。とってもシンプル。
序盤にできた逃げのメンバーを確認して静観した。想像していたよりもタイム差の開きが早いので、最低限ローテを止めないようにしたいけど、ちゃんと回ってもらえない。そんなんだから、島野に「人数減らそうか」と持ちかけると「間引きますか」と返ってきた。え、間引くって表現怖すぎ。

4周目勝負所

ちょうど勝負所で逃げを捕まえたタイミングで島野がアタック。ついて行って、試しにさらにペースアップしてみると誰も追ってきてない。泳がされそうなのですぐやめた。体がしっかり動くことを確認できた。20人くらいいた集団が一瞬で7人に。

もともと逃げていた2名
奥山 yuri fit
相野 LINKVISION

集団にいた5名
島野 恒志堂
牧野 yuri fit
横山 takashi
高岡 RX
木村 RX

急遽ボトルをくれた米田さんの水をかける

7周目勝負所

7周目の勝負所でペースが上がる。2回目の高強度ダンシングで右脚のハムを攣りかけた。シッティングに切り替えるともっと攣りかけた。脚攣りに対して別の筋肉を使おうと動作を変えたらだめだと分かった。攣っても関係ないと思っているのでそのまま踏む。
にしても、今まで脚が攣らないのがウリだったのに今年になってから攣るようになってしまった。何かが変容したのか、負荷をかけられるようになったのか。もしかしたら、糖質を積極的に摂るようにして、踏める一方で乳酸の生成が今までより増えてるのが原因の一つかもしれない。

高強度は2回だけ


島野、木村、牧野の3人になる。後ろを見ると、高岡さんが追ってきているのが分かった。島野と牧野は今回別のチームで走っているけど、イナーメで同じチームでもあるので、連携してくる可能性も十分にある。そうなると手強いので、高岡さんを待ちたい。結果、待つかどうかの心配など無用で、自然に追いついてきた。誤算だったのは奥山も一緒にきたこと。こうなるとスプリントになった場合、負けるリスクがある。

最終回

最終回に入ってすぐ、牧野がアタック。牧野は巡航能力が高いのであまり放置しない方が良いのでブリッジ。全員来ちゃった。
高岡さんとの意思疎通で、高岡さんはどこかで仕掛けて逃げ切る、自分は集団の先頭をとると方針が決まった。
前の周回で脚が終わっているので、7周目と同じくらいの無酸素容量は出せないのが分かっていた。ただメニューの最後1本って、なんやかんやで一番高い出力を出せるから、それと同じ現象を起こしてみせる。結果、全くペース上がらずに勝負所を通過した。キツいのはみんな同じなんだね。
以後、千切れることはない。自分はスプリントに専念するだけ、高岡さんがどこかで仕掛けて逃げ切ったらOK。それを他の選手に追わせて自分のスプリントでバックアップする。脚攣りがどうしようもなくなったら、高岡さんの前でロングスパートをかける。
ラスト数キロは徹底して前に出ないようにした。同じことをやろうとしているのは奥山。ふたり見合って、お互いのバックを取ろうとする。前では高岡さんが何度もアタックしてそれを島野、牧野が体力使って捕まえている。良い感じ。
ゴール前の嫌なところでうっかり前に出てしまってプラン変更かと思ったが、奥山が先にスプリント開始、見えない位置から鋭く行ったので反応が遅れた。かなり車間が空いてしまったが、向かい風であることと、上りスプリントであることが有利に働いてゴール手前で差し切った。

大自然

勝因分析

①普段なら自分でチェックするアタックを高岡さんが何度も潰したこと
②高岡さんがいたので木村集中攻撃にならなかったこと
③ラスト周回の勝負所がゆっくりだったこと
④米田さん藤原さんが急遽、木村の補給係として出現したこと
⑤ゴール前が向かい風で上り基調であったこと
⑥変更した167.5mmクランクが自分に合ってること

終わりに

見渡す限り何もない土地とか、2000円くらいで食べれる新鮮な海鮮丼とか、北海道育ちの自分にとっては普通のことだったけど、そうじゃないみたい。もっと北海道の色んなところに行って見て北海道愛深めてみたいと思った。東京を戦場にしてる人と色々話してそう思った。

本当は俺のこと好きなんでしょ?



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