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【RX木村】2024 3時間耐久レースinさらべつ 2位



地元北海道、十勝スピードウェイで開催された3時間のエンデューロに参加してきた。結果としては近年稀に見る不完全燃焼をしてしまい、お金と時間をかけて行って、目標にかすりもしない体たらくぶり。妻と六花の森に行けたのが唯一の収穫かもしれない。

目標

これから始まるビッグレースに向けてとにかく無酸素領域を叩くこと。その上で、勝てたらなお良い。
ライバルは島野、牧野のイナーメコンビと、最近一緒に練習している山下兄弟(兄は沖縄140kmで6位)、顔がヴィンゲゴーの横山さん。あと去年世界選手権に一緒に行ったテル君も走れるけど、自らレースを動かす傾向はないので見ておく程度に。(今回スタートアタック決めて行きました。失礼しました!)

大誤算

スタート直後にテル君がいきなり逃げて、島野がついていく、開始1分くらいで2人の逃げができた。なんと島野が最後まで行くことに。敗因を挙げると下記のとおり。

・暴風の中、島野がいれど2人で3時間逃げ切るのは不可能と誤認したこと。
・追走にはニセコ王者の牧野含め、脚のある山下兄弟がいて優勢と誤認したこと。
・追走がアタックを撃ち合い自滅したこと。
・私が1人で1分縮められなかったこと。

群馬の時よりかなり悪い

序盤

1時間目くらいまで45秒差を保っていた。スタート前も仲間内で話したけど、1分というのが魔のタイム差で、一気に追走が絶望するタイム差だと考えている。その結果、どんどんタイム差が広がる。だから何としても1分差にはしたくない。(私だけそう思っていたと思う。)
時折、牧野が猛アタックを仕掛けてくる。やっぱり力があるのは牧野。私としては45秒差を何とかするのが先決なので、平坦をしっかり回せそうな牧野と山下兄に「自分が先頭見えるまで持っていくからそこからは協力してくれ」と交渉。
牧野からは「まだ早い」とのこと。牧野はイナーメだけど、今回はYURIfitなので厳密に言えば島野とチームメイトではない。とまぁ、こっちがアタックしたらしたで、さっきまで回してなかった人も死ぬ気でついてくる。レースってそんなもん。

中盤

ずっと1分差をキープしている。どんどん追走が人数を減らしていて7人くらい、嫌な予感しかしない。周回遅れで前から降ってくる選手がローテに加わろうとしてきて色々乱れたり、2番手の人がずっと足止めていて、なかなか前に出ないから後ろから私が前に出て行ったりと、あまり良くない状況が続く。
加えて、先頭の島野まで1分あるのに、山下弟が謎のアタック。半周ほど追走から10秒先行して、じきに戻ってきた。まずは追走の共通認識として勝負の土俵に乗らないと意味がない。逃げや追走で一番大事なのは、周りの人にダメージを与えないことだと思う。弟よ・・脚はあるけど、経験がない。

終盤

島野単独先頭、追走は木村、牧野、山下兄、山下弟、横山さん。
牧野は当然強いし、序盤に脚を見せてきた。山下兄弟と横山さんは普段の練習で自分が負けそうになるくらいに強い。でも、不思議なことに、みんな勢いがない。いつもの強い走りを見ていると、脚残したくて、守りに入っているとしか思えなかった。(本気で脚なかったらしい。)やがて、5秒肘クイが散見されるようになったので、自分が長めに引いて、ローテを最適化しましょうと進言した。
ちぎった訳ではないけど、後ろみたら牧野しかおらず。もう2人で行こうとペースをあげる。牧野がキツいと言っているけど、嘘でしょと思っていた。
残り20分でタイム差1分20秒。山下兄が追いついてきて3人。もう完全に回せておらず、ゴール勝負モードに。
もう島野に追いつけないなら、残り2周くらい抜け出してみようかなと思ったけど、待て待て、相手はニセコ王者。3人でスプリントして勝つのは間違いなく自分なので、置きにいくことに。特に何もなく2位でゴールした。

牧野4位なのに3位に乗るな


弱かった

逃げることは本当に勇気のいることだと思う。もし、捕まれば基本的には全て終わりになる訳だし。それを3時間も、あの爆風の中やり遂げたのは、すごいとしか言いようがない。
いろいろスッキリしないレースをしてしまったけど、無傷で警察に取り締まられることもなく帰ってきた。良かった。さ、白州ハイボールのもっと。



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