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「金融経済でのBMI。経済の見方のひとつ、指標の話」

金融経済でのBMI
皆さんは
”BMI”と聞いて
何を思い浮かべますか?

きっと、
健康診断を受けたばかりの方や、
体質改善、身体作りを
意識されている方は、
ボディマス指数(Body Mass Index)
のことと思われたのではないでしょうか。
人間の肥満度を表す指数ですね。


実は金融経済の世界にも”BMI”が存在します。
とはいえこちらは、
ビッグマック指数(Big Mac index)
のことを指します。

はい、もちろん
マクドナルドで売られている
あのビッグマックのことです。

なんとビッグマックが
各国の経済状況を把握するための
一つの指数になっているのです。


ビッグマック指数は、
1986年9月、イギリスの経済専門誌
『エコノミスト』によって考案され、
同誌で毎年報告されています。

世界中でほぼ同一品質のものが販売され、
原材料費や店舗の光熱費などの
あらゆる要因を元に単価が
決定されるビッグマックは、
その国の総合的な通貨価値を
比較するのにふさわしいと
考えられました。


米国(USドル)を基準に、

各国のビッグマックの価格(現地通貨ベース)
÷
アメリカのビッグマックの価格(USドル)

で算出されています。

算出されたレートを実際の
外国為替レートと比較して、
その国の通貨がUSドルに対して
どれくらい過大評価されているのか、
もしくは過小評価されていのるかを
推定することが出来ます。


例えば、
日本円とUSドルの為替が
100円=1ドル
だったとしましょう。

そして
日本でのビッグマックの価格
→400円

米国でのビッグマックの価格
→5ドル

だった場合、

400÷5=80

となり、
ビッグマック指数は
1ドル=80円となります。

為替レートは
100円=1ドルですので、
ビッグマック指数に対して
円安であることとなり、

”今後もしかしたら80円に
円高が進むかもしれない”

と推測出来ます。

もちろん為替はそんなに単純な
ものではないため、参考程度に、
というお話しですが
一つの参考指標になると思います(^^)


余談ですが、
トール・ラテ指数という
似た指数もありますね。

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