Web Designing2023年8月号でノーコードWeb制作ツールの特集を担当しました
6月16日(金)発売のWeb Designing 2023年8月号「ノーコードツール最前線」で記事を書かせていただきました。この2〜3年で注目されるようになったノーコードツールをテーマに、その背景や現状、そしてさまざまな業界×ツールの導入事例が充実しています。自社でツールを導入したい方にも、開発を請け負う方にも役立つ情報があると思いますので、ぜひ読んでみてください!
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今回取材させていただいたみなさま
私が担当したのは後半の特集「プロのWeb制作者とノーコードツール」です。ノーコードツールをメインに制作を行なっている制作会社の方々にお話を聞きました。
制作未経験から起業した(株)Spring&Co.の新道さん。人事担当の職務経験から採用コンサル&採用サイト制作を強みにしていらっしゃいます。Wix専門です。強みを活かす制作ってこういうことなんですね!と納得しました。
Webflowの自由度を開発力で活かすFunwork(株)の堀尾さん。オウンドメディア「Sitefun」でWebflowの普及に取り組む熱量に感動して依頼させていただきました。そして4ページでは収まらないほどWebflowについて語ってくださいました。技術視点、マネジメント視点の両方から。続きをどこかで書きたいです。
ノンデザイナーからグラフィック経由で制作を始め、現在はWeb制作を大きな柱としている(株)WOSH Designの和田さん。ツールによってできることが増えるよ、事業が広がるよという、ノーコードの一番の利点をバッチリ語っていただきました。
そしてベンダーさんにもお聞きしてます。近年、日本語ローカライズの充実度が高いWix.com Japanの積田さんと間島さんです。制作者を対象にした「パートナープログラム」のお話では、制作者と二人三脚で日本の企業のデジタル化や課題解決に取り組んでいきたい、という言葉が印象的でした。そして本当にそのための取り組みをたくさんしていらっしゃるんですよね。
遠くない将来、Webサイトのつくり方、運用の仕方、企業にとってのサイトの目的など、Webサイトとは?という価値の部分がもっと変わっていくのだろうなと感じる企画でした。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
つくる仕事はこの先どうなるんだろう
ノーコードのWeb制作ツールがもっと普及したら、Web制作会社の仕事はどうなるのでしょう。「仕事が奪われる」みたいな懸念を示す人もいると聞いたことはありましたが、そんなことにはならないのでは? というのが今回の率直な感想です。便利な道具の有無と、それを使って作(れ)るか否かは別の問題です。
例えば私にどんなにいい大工道具を与えても、IKEAの本棚くらいは組み立てられるかもしれませんが、家は建てられないし設計もできません。本棚だって、スキルのある人が組み立てれば断然早くキレイに出来上がりますよね。
ということは、早くキレイに作れる道具はプロが使ってこそ真価を発揮するのではないかと。
もちろん、いろんな要件・制限・好みがありますから常にノーコードがベストではないと思いますが、選択のテーブルに載せる価値はあるだろうし、それによるベネフィットもツールの進化でより大きくなっていくのだろうと思います。
そして制作にはますますコンサル的というか、UXでいう抽象的なレイヤーが求められるようになっていくのかもしれません。あと社内体制とかワークフローも再構築が必要だったり、今とは違うスキルを求められる場面も多くなるのかも。一度身につけたスキルで一生食べていくことはできない世界ですね。
この状況、何かに似ている……?
もしかすると、私のようなライターも似たような状況にいるのかも。AIで結構な範囲の”執筆”業がカバーされつつある現在。ノーコードツールを使ってWebサイトを内製する企業のように、外部に依頼せずコンテンツ制作を内製する企業が増えることは確実です。
でも、そんな中でわざわざライターに依頼するケースがあるとしたら、そこに何が求められているのでしょうか。文章(表層)、構成(骨格)よりも前のステップ、戦略や要件に食い込んで書くこと……なのかもしれません。
それってライター? 編集者? プロデューサー? 肩書きはともかく文章力とは違うスキルが必要です。あと私自身もAIをちゃんと使って効率化とか情報整理とかができることも求められますよね。
なんかいろんなことが自分に跳ね返ってくる特集でした。楽しかったです!
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