青サギは誰か

「君たちはどう生きるか」を観て思ったことメモです。
書かないといられなかったのでちょっと書いてしまいます。特に根拠なく、本当にただ思っただけのことです。



キャラクター造形の要素。いろんなものが混じっていて宮崎駿本人もあれば周囲の人々や社会的な空気みたいなものもあったりする。その中で気になったものをいくつか。

青サギは鈴木敏夫
そそのかされてあちら側へ足を踏み入れる。
ウソをつかれる。ウソだと思うがついていく。
反目し合うが変なところで協力する。あるいは助けられる。
そのうち共に冒険する。
ともだちだと認める。

おばあちゃんズは歴代ジブリヒロインたち
かわいい、甲斐甲斐しい。
みんな過去があり歴史がある。
守ってくれる。でも触れてはいけない。
菊さんは誰だろう?

インコはオタクたち
行儀が悪く自分たちの世界では強い凡人たち。
インコ大王は庵野/富野
でも大王には矜持と美学がある。
手慰みで世界をつくってるとぶっ壊される。

ワラワラ
ジブリ好きなファン、特に子供。
栄養(作品)を与えると育って飛んでいく。
でも栄養(魚)は獲るのが大変。
あわよくばおこぼれに預かろうとする亡霊は大人たち。

ペリカン
アニメ業界の人。
墓(手塚治虫)を守り、餌を探して彷徨う。

真人、大叔父、父親
宮崎駿本人であり、自分の父や息子でもある。
ウソをつく自分、人を拒む自分、強くなりたい自分、権力を使おうとする自分、世界を保つ役割、血を引く者への期待と解放。


映画界、または作品をつくることそのもの?
すべてはそこに含まれ、出口になる扉はいくつもある。
もうすぐ壊れそうなものを老人がギリギリで保っている。
悪意に染まっていない材料を使って、若い人が再構築してくれるのを期待している。
でも、若い人がそうですかと継いでくれるわけじゃないし、強制できる訳でもない。


もう1回くらい見に行ってまた考えたい。


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