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移籍ウォッチ:MLSクラブがスカウトすべきヨーロッパでプレーする8人の選手

1月ということは、移籍市場がオープンということ!

少し興奮してしまったが、それだけ移籍シーズンが楽しみだということ。たくさんのクラブがオフシーズンの人員整理を行なって、2月25日にレギュラーシーズンが開幕する日の準備をしている。素晴らしいことだ。

ここから数週間、MLSのジェネラルマネージャーになったつもりで、MLSのチームが獲得を検討すべき、世界中の選手を見ることにする。今週は、ヨーロッパに在籍する選手を見ていく。

早速始めよう。

ホルヘ・デ・フルートス
レバンテ | 25歳 | ウィング

過去にもMLSのチームが直近のシーズンで降格したクラブから選手を獲得するケースはよくあった。例えば、リーグ1からリーグ2に降格したサンテティエンヌからデニス・ブアンガLAFCが獲得した。ホルヘ・デ・フルートスも降格チームから獲得すべき1人だ。

現在はスペイン2部のレバンテでプレーするデ・フルートスは右利きのウィンガーで、昨シーズンはラ・リーガで1,760分プレーし、4ゴール7アシストをっマーク。その他にも、10.1の期待ゴール数(xG)と期待アシスト数(xAG)の合計を弾き出しており、90分換算での0.52 xG+xAGは昨シーズンのラ・リーガでは全体で28番目の好成績だった。25歳の彼は、コントロールも良く、裏に抜けるスピードもあり、両足でフィニッシュできるという強みも持っている。

MLSのチームがウィングを探しているのあれば、デ・フルートスは割安で獲得できる、魅力的なオプションになるだろう。

ロス・スチュワート
サンダーランド | 26歳 | フォワード

約188cmのロス・スチュワートは、自身の役割をしっかり理解している。

イングランドのチャンピオンシップ(2部)のサンダーランドでプレーするスチュワートは、ひょろっとしているが力強く、今シーズンのサンダーランドではベストの選手のひとりと言えるだろう。昨シーズン、イングランド3部で24ゴールを叩き出した彼は、今シーズンも継続してゴールを積み重ねており、870分に出場し、9ゴールを決めている。

空間察知能力に長けているスコットランド人ストライカーは、ボックス内でうまくスペースを見つけ、チャンスをものにしている。また、背丈もある事で、ゴールを背にしてタメを作る役割も担っている。

昇格を目指すサンダーランドが彼を手放すことは考え難いが、交渉次第だろう。得点力を求めるMLSクラブがいれば、いいオファーを出せるに違いない。

イリアス・チェアー
クイーンズ・パーク・レンジャーズ | 25歳 | 攻撃的MF

素晴らしい苗字を持っているのに加え、イリアス・チェアーはMLSクラブが常に探している選手-スムーズで技術を備えた10番-の典型と言える。

チェアーはハーフスペースでも難なくプレーできるが、どこでプレーされようとも、高いクオリティを見せてくれるだろう。FBrefによると、今シーズンここまでチャンピオンシップで90分におけるxAGがリーグで2番目とのこと。90分毎に0.31を弾き出しており、チームメイトにたくさんのチャンスを創っていることがわかる。

ライン間でのプレーもでき、カウンターや相手のディフェンスを崩すための素晴らしいパスを出すこともできる。彼は2022 FIFAワールドカップで、モロッコ代表の一員としてプレーしており、クロアチアとの3位決定戦に出場している。

チェアーのような脂の乗ったプレーメーカーを獲得するMLSチームがいれば、大きなメッセージとなるだろう。25歳の彼は、昨今このリーグではみることのできない、若さとクリエイティブなスキルを兼ね備えているプレーヤーだ。

アルバース・エリス
ボルドー | 26歳 | ウィング

ふむふむ。。。聞き覚えのある名前ではないだろうか。

アルバース・エリスは、2020年にポルトガルのボアビスタに移籍する前、ヒューストン・ダイナモFC在籍時にリーグ屈指のウィングだった。現在はフランス2部に降格してしまったボルドーでプレーしており、北米に舞い戻ってくるには良いタイミングかもしれない。

ホンジュラス代表の彼は昨年フランスでも最高レベルのウィングで、FBrefによると、90分毎に0.57ゴール決めており、同じ90分毎のxG+xAGは0.53という数字を残していた。フィジカル、スピード、ドリブルと素晴らしいポジショニングを兼ね備えており、最後にMLSで活躍した際と変わらないプレーを見せてくれる可能性がある。

26歳の(MLSレギュラーシーズン開幕時には27歳になっている)彼は、キャリアの終盤に差し掛かっている。ただ、MLSのチームは質の高いウィンガーはそうたくさんいるものではないと理解しているだろう。

ジョナサン・トムキンソン
ノリッジ・シティ | 20歳 | センターバック

ジョナサン・トムキンソンはアメリカでは有名ではないかもしれないが、ユース代表に詳しい人はピンとくるだろう。テキサス州プレイノ出身で、FCダラスとソーラーSCのアカデミーでプレーした後にイングランドのノリッジ・シティに移った。

約193cmのセンターバックとして、トムキンソンはノリッジの各カテゴリーで上り詰め、昨年10月にバーンリー戦でデビューを果たしている。若いセンターバックにありがちな荒さはまだあるが、守備範囲が広く、右足もそれなりのものを持っている。ただし、バーンリー戦以来、チャンピオンシップでノリッジの試合に出場できていない。

イングランドでプレー機会が得られていないだけに、MLSへのレンタルは最適なステップになるのではないだろうか。2024の五輪まで1年以上あるが、トムキンソンはそこで代表に選出されることを望んでいる。ただ、プレーしていなければ、選出されるのも難しい。

ルスラン・マリノフスキー
アタランタ | 29歳 | ミッドフィルダー

ルスラン・マリノフスキーはこのリストでも群を抜いてビッグネームだろう。ウクライナ代表のワールドカップ予選やユーロ2020で彼は中盤を支配していた。セリエAでも過去4年間、出場したほぼ全試合で貢献している。

29歳のマリノフスキーは今シーズン終了後に契約が満了する。MLSのクラブが1月中に彼を口説き、事前に契約にこぎつけることもあり得るのではないか。

セリエA直近3シーズン全てでゴールとアシストで10ゴール以上に貢献している彼のFBrefのスカウティングチャートはかなり高評価だ。技術は十分にあり、中盤から前線においてほぼ全てのポジションでプレー可能なため、どのMLSクラブにとっても即戦力としてクリエイティビティと安定感をもたらしてくれるだろう。

アンドレアス・シェルデルップ
ノアシェラン | 18歳 | フォワード

過去にも例はある。2021年シカゴ・ファイアFCはコロンビアのエンビガドFCからジョン・デュランをMLS市場最も若い外国籍選手として獲得した。そそして、ファイアと契約して1年経った今、デュランの名前はヨーロッパの錚々たるクラブ(リバプールやベンフィカなど)の獲得候補リストに名を連ねているとのこと。

シェルデルップはデュランが契約した時より1つ年上だが、MLSで評価を高められる若くてダイナイックなアタッカーだ。たった18歳にして、左ウィングの彼は、今シーズンデンマークのトップリーグ17試合で10ゴール1アシストをマークしている。魔物のような右足を持っており、外から中へ切り込み、鋭いシュートを放つパターンはわかっていても止められないだろう。

まだシェルデルップにはオンザボールとオフザボールの両面で成長の余地があるが、未来の明るい若いタレントということは間違いない。

アナスタシオス・ドゥビカス
FCユトレヒト | 23歳 | フォワード

スピード、パワー、ボックス内のクオリティ。アナスタシオス・ドゥビカスはその全てをエールディビジのユトレヒトで見せてくれている。

ドゥビカスの90分毎のxGはリーグで6番目の0.61という素晴らしい数値。0.20のxAGも平均しており、ストライカーとしては十分だ。今シーズン6ゴール決めているドゥビカスは、常にボックス内で優れたポジショニングで相手DFの脅威となっている。また、チームがポゼッションであろうと、トランジションであろうと、ハーフスペースをうまく活用し、相手ディフェンスラインの背後をつく動きにも長けている。

オランダで頭角を現しているほか、ドゥビカスはギリシャ代表としても15キャップ持っている。前線におけるライジングスターであり、MLSクラブにとって価値ある買い物になるだろう。

(原文:https://www.mlssoccer.com/news/transfer-watch-8-players-in-europe-mls-teams-should-scout

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