49歳にして、好みの曲の傾向を知る。

やっぱりね、プリンスの「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」とかって、後世に残ると思うの。

昨日、コードを探ってみて、思ったのは、これ、作曲者としては、最後のトニックに着地出来たときは、さすがのプリンスも、快哉を叫んだと思うんですよ。

他にどんな曲が後世に残る可能性があるか?となんとなく考えたところ、「パープル・レイン」に収録された「ダーリン・ニキ」という曲が浮かんだ。

この二曲に共通することとしては、ディミニッシュ(短三度の積み重ね)、とか、クロマチック・スケジュール(半音階)とか、をうまく使って、ちょっとおどろおどろしい、怪し~い世界を作り上げ、かつ、メロディーも起承転結があり上下運動もある(つまり跳躍音や分散和音的な比較的大きな音の上下が発生する箇所がある)、そういった曲が、どうも私の曲の好みのようである。

思い返すと、プリンスに限らず、ほかのアーティストでも、そういった傾向の曲は好きみたいだ。

例えばビートルズなら、「サージェント・ペパーズ」に入っている「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」(Being For The Benefit Of Mr. Kite!)とか、「ホワイトアルバム」に入っている「ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル」(The Continuing Story Of Bungalow Bill)といった曲が好きだ。

軍歌のような、ちょっと悲哀を帯びた旋律、そして妖艶さ。

49歳になって、初めて知った、自分の曲の好み。

これだけ長く音楽と向き合ってきて、こんな基本的なことを、今更知るなんて。

思考を言語化する訓練のためにまたnoteを始めたことで、こういうことも知ることができるのだから、これはこの訓練の成果の一つということができよう。

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