20240607

「誰かの主観的な脅威になるという理由だけで、生物学という事実を無視するつもりはない」
アメリカの保守派がトランスジェンダーをトランスエイジに準えて「魔法のよう(magical)」と批判した言葉です。

男女に分類されることは、生物学という"事実"だから重要であるという主張は、トランスジェンダーだけでなく、社会に生きる全ての人々を苦しめるものです。
同時に、医療や法律が圧倒的な権威であるこの社会において、科学的な根拠というのは絶対的に信頼されるものでもあります。
しかし、生物学そのものは既に社会的,文化的な観点であり、「セックスは既にジェンダーである」というバトラーの提唱で既に明らかにされている通り、都合よく作られた"事実"でもあります。
そして、社会が強制的に割り当てる性別が個人を脅かすというのも、また"事実"です。
さて、本当に冒頭の発言は客観的で冷静な主張なのでしょうか。

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