なんのひと問題

「木村君てなんの人なの?」
久し振りに聞かれたなぁと。クラシック、ジャズ、スタジオミュージシャン、ミュージカル、ポップス、とか、色々やらせて貰えて幸せです。

こういう時、実情とは裏腹に『この人にはこう言っといた方が印象がいいのかな?』とか不埒な考えも頭をよぎるのですが、今回質問された方は実情を聞きたそうだったので、「以前はジャズのライブハウスばっかりやってましたが最近はスタジオで弦セクションやってるかミュージカルとかですかね…」と言ったものの。今月の出演は歌モノばかり。全然実情じゃないじゃん。「今月の俺は歌モノの人です。」と答えるのが正解でした。

年々仕事内容も変わってきて、最近はクラシックやる事は減ってますが、相変わらずポップス畑では「クラシック系の人です」って顔して、クラシック畑では「ジャズ系の人です」って顔してます。ジャズ畑では…最近ジャズやってないな。。

自分の出会った人での傾向なんだけど、「ジャンルなんて関係ないぜ」って言ってる人ほど世界が狭くて、1つ1つのジャンルをしっかりやろうって人の方が、多彩な世界観を渡りつつも、芯が通ってる印象。そしてそういう人が、他のミュージシャンに対して「ほんとはなんの人なの?」と興味を持つのは非常に共感できるのです。

「なんの人なの?」と聞かれた 時、インスト界隈では「バイオリンの中西さんとよくやってました」というと、全て解決する不思議。「あーなるほど」って感じで。界隈で共通認識の、ジャンル:中西俊博。

作編曲と演奏を両方やったり、いろんなジャンルを演奏する人が「いったい自分はなんなんだ〜?」って悩んで?るのを見ると、「自慢?」って思ってしまう性格の悪い私です。いいじゃん色々できて。昨日大阪で甲斐よしひろさんで今日東京戻ってスタジオミュージシャンしたあと現代曲のリハだよ!(自慢)

ほんとは最初に「木村君てタンゴの人なの?」って聞かれたんです。「いやタンゴの人ではないです笑」と答えましたが、今度タンゴとジャコパストリアスと他にも色々やるライブがありまして、そこで初めて鬼怒無月さんとご一緒するのです。全員ジャンル超えまくりメンバーですね。いやー楽しみ。

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