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なんてことない 日記 - シャーデンフロイデ、ローマンホリデー

子供が国語と算数の教科書 下巻を持って帰ってきました、義務教育教科書無償給与制度のお陰で充実の内容なのにそっくり頂戴出来るとは ありがたやありがたや。

彼女は新しい国語の教科書を一生懸命読んでいました、感心しつつお風呂に入ろうと呼ぶと何やら夫に相談をしていました。

お風呂上りに、

子供「父ちゃん、さっきお願いしたアレ見つけてくれた? 👧 」

夫「父ちゃん、※ 食洗くん(※ 要は食洗機のこと、我が家は電化製品や物にちゃん君づけする  ほ がらか一家)セットしてたから そんなヒマなかったんや~ 👨 」

子供「もう、ウチが自分でやるわ!!  👧 」


私「え、どしたん? 👩 」

夫「母ちゃんが上巻の『サーカスのライオン』みたいにオンオン泣くような話が下巻にも載ってへんか探して、やと。俺、そんなヒマでもないねん 👨 」

子供「ウチは母ちゃんの泣き顔が見たいんや 👧 」

私「どういう心理 !? 親はどういう教育をしてるん? 👩 」


何だか『ブリジット・ジョーンズの日記』のグダグダファイトを思い出しました。ヒロイン ブリジットを巡って因縁の2人、マークとダニエルが往来で大乱闘(?)を起こすのですが ブリジットと親友たちはパーティーの途中だったのにそっちのけで飛び出し固唾を呑み その中の一人トムはお向かいのギリシャ料理のレストランに飛び込み「喧嘩よ!ガチの喧嘩よ !! 」と呼び込む始末。

な、なななんやて〜 と一部のボーイたちは仕事をほっぽり出して表に飛び出し、2人を誰一人止めるでもなく見物するのです。へっぴり腰のグダグダファイトをいい大人が何人も見てるのに誰一人止めず見物するのです、最終的にギリシャ料理のレストランは天罰(?)が下ります。

でも私もあの場に居たらボーイズとともに「やれ!やれ!そこいったらんかい!」とギャラリー化して止めないと思う、個人的に何百回見ても爆笑する迷ファイトです。添付の動画は4分弱なので是非!


(↑ コリン・ファース、劇中ダッサイ セーター着ててもホンマ格好ええわ〜、でもセクシー垂れ目 ヒュー・グラントがちょっかいかけてくるとアカンて分かっててもグラッとなるゥー... ブリジット羨ましい!)
 


何だろう、あの心理に似ているのかな。自分が取っ組み合いの喧嘩して痛い思いするのは嫌だけど第三者のへっぴり腰の喧嘩なら見たいような、自分が悲しい思いして泣くのは嫌だけど第三者の不細工な泣き顔なら見たいような という心理 ー schadenfreude.



考えてみたら格闘技戦やボクシング、プロレスの観客の方々はお金払ってでも見たいってことだものね。

これは女房を質に入れてでも
観に行かなあきまへんで〜っ !!

『キン肉マン』 -  中野 和雄


それこそ紀元前1世紀頃の南イタリアは剣闘士興行が盛んな地域で、西暦80年にはコロッセオが作られて剣闘士たちの死闘を娯楽として階級抜きで皆 夢中になっていたそうなので もうDNAに刻み込まれているのだな。そらァ、逆らえませんよ。



ドイツ語のシャーデンフロイデとは別に、旧来 英語の表現で休日開催だった剣闘士の死闘による見世物にちなみ Roman holiday という言葉があります。意味は「他人の犠牲において楽しむ娯楽」で、映画『ローマの休日』の英語タイトル " Roman Holiday " とはアン王女の恋と自由、新聞記者ブラッドレーのスクープ(アン王女のお忍びローマ散策の密着リポート)を最後の最後に諦める話として御誂だったそうです。調べていて今日 初めて知りました、確かにローマでの休日だったら Holiday in Rome ですし。

素敵な " ローマの休日 " はたった一日でおしまい、少女のようで無邪気だった女王は凛とした大人の女性として一回り成長し 新聞記者は楽しくて切なくて大切な秘密を守る永遠の恋の物語に昇華されたのです。改めてええ話や~!


ここでアン王女は国や国民を棄てるわ、ブラッドレーは金目当てにアン王女のスクープを売るわ、だったら本来の意味の Roman holiday として シャレにならないですからね。



うちのいとはん、友達やクラスメイトには比較的 親切なのほほんYっちゃんなんだけど、私にだけちょっと意地悪なので困ったわ〜 という日記を書くつもりが思わぬ脱線で『ブリジット・ジョーンズの日記』と『ローマの休日』、グラディエーターにアデランスの中野さんまで出てきて自分でもびっくり。長いので一言でまとめると、いとはんはちょっと意地悪、『ブリジット・ジョーンズの日記』と『ローマの休日』は最高!ってことです 🤣 グダグダファイトに負けない、グダグダ長文乱文駄文 失礼致しました 。





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